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アメリカの航空宇宙大手ロッキード・マーティンによると、イスラエル空軍に向けのF-35Aに関して先日その初号機をロールアウトしたと発表しています。

政治、軍事、産業界から400人が出席した式典で初お披露目となったのはロッキード・マーティンがイスラエル空軍向けに製造したF-35Aの初号機となる機体です。愛称は『ADIR』。

Lockheed Martin and Israel Celebrate Rollout of Israel’s First F-35 ‘Adir’ · Lockheed Martin


式典は最終組み立て検査施設(FACO)のあるアメリカ テキサス州で行われたもので今後イスラエル空軍による飛行試験が行われた後イスラエル本土に輸出されてます。時期としては未定なのですが今年後半頃を予定しているとのことです。

▼イスラエル空軍向けF-35Aに乗り込むイスラエル防衛大臣アヴィグドール・リーベルマン氏
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イスラエル空軍向けF-35Aはアメリカなどいくつかの国に配備されつつある機体と若干仕様が異なっており、特に独自のアビオニクスを搭載していることからハードウェアやソフトウェアに変更が加えられています。

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F-35は大きく分けて3つのタイプが開発されています。一つはイスラエルに導入されるF-35Aと呼ばれるものです。このF-35Aは所謂『空軍向け』のベイシックな機体となっており、F-35Bというタイプは垂直離着陸も行える仕様で強襲揚陸艦での運用を行なう海兵隊向けとなっています。そしてF-35Cは空母艦載型となっており翼を折りたためる構造で急角度で空母に着艦する必要があるため他の機体よりも着陸装置が頑丈に作られている特徴があります。