
戦闘機というジャンルの航空機が登場して以来、現代も有人機となっているのですが米大学が開発を進める人工知能搭載の無人戦闘機とシミュレーター上で実戦を行った結果、元米軍パイロットが1度も勝利できなかったと報じられています。
米シンシナティ大学が開発した戦闘機AI「ALPHA」が空中戦シミュレーターで退役した米空軍パイロットと交戦し、圧勝を収めたとの報告がありました。これまで有人戦闘機を駆逐する無人戦闘機はSFの中だけの存在でしたが、現実世界でも発進する日が近そうです。オハイオ州にあるシンシナティ大学が今回開発したのはALPHA(アルファ)と呼ばれる人工知能戦闘システムです。その対戦相手となったのはGene Leeという元米空軍大佐という退役軍人です。実は彼は1980年代から戦闘機に搭載するような人工知能の開発に携わっておりその最新型がALPHAになるそうです。
Engadget Japanese
この手の人工知能戦闘システムが開発される度にLee氏が撃墜してきたということなのですが、記事によると今回はじめて行われたというALPHAとのシミュレーター上での空中戦の結果、Lee氏が1勝もできないというこれまでになかったことが発生したとのことです。
また人工知能戦闘システムが使用していた架空の戦闘機のスピードや旋回性、センサー、兵装の能力を下げ戦闘を行った結果も変わらず勝利し続けたとしています。
Lee氏によると人工知能は自分の動きを先読みするかのような行動をとっておりLee氏の動きに合わせ非常に素早い機動をとる特徴があったと話しているそうです。

従来のこの手の人工知能を処理するにはスーパーコンピュター級の演算能力が必要とされていたもののALPHAに関しては家庭にあるようなパソコン、価格にして5万円クラスのものでも動かすことができるとしています。
ALPHAについては無人戦闘機として搭載されるということよりも有人戦闘機に搭載しパイロットをサポートするような方向で開発が進められるとしており、負担軽減の他、意思決定など複雑な課題を解決する手段の一つになるとしています。
ALPHAの開発には米空軍も深く関わっており米国空軍研究所により3年間で20万ドル(約2,000万円)の資金提供を受けているとのことです。
