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日本が2020年末を目処に配備計画を進めているF-3。所謂国産ステルス戦闘機について、海外メディアは戦闘機開発に向けた入札準備を進めているなどと報じていることが明らかになりました。(写真はX-2)

ロイターは1日、日本の防衛省が次世代戦闘機「F-3」の入札準備を進めていると報じました。総事業費は最大で約4兆円規模になり、防衛省は主契約業者に三菱重工業を、その他にもボーイング、ロッキード・マーチンなどの参加を求めているそうです。

報道によると、日本は長距離飛行とミサイル内蔵が可能な双発エンジンの戦闘機を求めていました。しかし日本が導入を進めているロッキード・マーチンのF-35は単発エンジンを搭載し、双発エンジンを搭載するF-22はすでに生産が終了しています。ただしF-22は再生産がアメリカにて議論されれており、今後国外輸出が全く無いとは言い切れない状況です。

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今回報じられた内容については特に目新しい情報はなく入札準備に関しても予定通り2018年に実施するという方向で進んでいるとしています。

日本の国産ステルス戦闘機開発は今年4月に初飛行したX-2という国産ステルス実証機で試験を続け、飛行試験の結果や政治的、財政的、軍事的妥当だと判断され初めて本格的なステルス機開発の進められるとしておりこの判断が2018年度内に判断されるといわれています。そして早くても2020年台末までに航空自衛隊への配備を目指すとしています。

26DMU

機体形状に関しては少なくとも数年前から研究が進められており防衛省技術研究本部が発表していた資料として最新型となる『26DMU』というもので具体的にその姿が明らかになりました。ただ、この手の情報は今後出さないとも言われており、試作機が作られるまで少なくとも今後数年はその形状がどのようなものになるのかは一切伝えられないものと考えられます。

記事によると機体性能を大きく左右することになるエンジンの開発については国内開発によるハイパースリムエンジン(HSE)搭載するとしており、どうやらその開発の目処がついたとしています。ただ、「ボーイング、ロッキード・マーチンなどの参加を求めている」としていることから様々なパーツ、ソフトでアメリカの技術を複数導入した純国産ではない国産ステルス戦闘機にしていこうという方向性が示されています。


ステルス機に関しては航空自衛隊向けのF-35が今年11月にも初飛行が予定されており、愛知県名古屋市にある三菱重工『小牧南工場』で生産されているF-35に関しても今年11月に完成すると報じられたことがあります。(参考)