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不特定多数の人が乗り降りする地下鉄。そこで気になる衛生面なのですが、米ハーバード大学は私達が使用する地下鉄の列車内や改札など100箇所の細菌サンプルを採取し最も汚れてる場所を特定することに成功しました。

米ハーバード大学公衆衛生学院はマサチューセッツ州ボストンの地下鉄3路線から座席や壁、つり革など私達が接することがある地下鉄の衛生面を調査するため100箇所のサンプルを採取し細菌が最も多く潜んでいた場所を調査しました。

地下鉄で細菌が最も多いのはどこ?―中国メディア - Record China

記事によると、細菌の種類や数を調べるためにDNAを分析したところ最も細菌が多くいたところは列車内のつり革で次に座席、そして切符販売機のタッチパネルだったことが明らかになりました。また細菌に関してはプロピオニバクテリウム、コリネバクテリウム、ブドウ球菌、レンサ球菌など私達人体の皮膚や粘膜にいるような常在細菌が多く確認されたとしています。

このような細菌が多く潜む場所に触れて大丈夫なのでしょうか。研究者によると「意外にも、これらの人々が触れる場所だったり、くしゃみが当たった表面から採取した細菌は、病原体の数やその耐薬性の面で、いずれも脅威にはならないことが分かった」と説明しており、特に健康な人であれば問題はないとの認識のようです。

確かに人体に有害な細菌で汚染されているのであれば地下鉄が原因とする病気が多発していなければおかしいということになりますがそのような話は聞いたことがありません。研究では人体には脅威にはならないとしているものの、高温多湿という環境で細菌繁殖しやすい日本では手洗いをするというのは習慣づけたいところです。

ちなみに旅客機で最も細菌が多かったのはトイレといった水場ではなく通路に面した座席で、理由は移動する際に手に触れることが理由ではないかと考えられています。(参考)