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昨年2月、台湾の航空会社トランスアジア航空の旅客機が墜落し43名が死亡した事故が発生しました。実は墜落前に主翼と衝突したタクシーと衝突していたのですが、この運転手の現在の姿が報じられています。

2015年2月4日、日本標準時11時56分にトランスアジア航空235便が墜落する事故が発生し乗員乗客58名のうち43名が死亡しました。この機体については墜落する直前に台湾の高速道路『環東大道』を通行中のタクシー一台に左翼先端が接触し大破し軽傷を負うという出来事も報じられていました。

飛行機とタクシーの“交通事故”、賠償金はすずめの涙で運転手... - Record China



今回搭乗するのはそのタクシーの運転手なのですが、実はトランスアジア航空と賠償額でトラブルになっているとしています。台湾の大榴蓮によると当時タクシーを運転していたのは『周』という名前で実は旅客機と衝突により破片で目を負傷し視力が低下するという障害を負っていたそうです。
また事故後心的外傷後ストレス障害(PTSD)により精神科に通院しており事故後仕事はできていないとしています。

▼周さんが運転していたタクシー
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周さんへの賠償額について周さんによると航空会社側は25万台湾ドルを提示していたといいます。日本円では約78万5000円になるのですが、実は事故により大破したタクシーすらも弁償されておらず周さんは「タクシーの買い替え費用にもならない」として受け取りを拒否。その上で400万台湾ドル(約1260万円)という額を提示しているとのことです。

この事故に関しては機体に搭載された2基のエンジンのうち故障により停止したエンジンではなく正常に動作していたエンジンを停止させたことで墜落に至った操縦ミスと判断されています。またトランスアジア航空は事故後、パイロットの再教育として安全確認試験(機体が危機的な状況の時に正しい緊急回避策を行なうという内容)を実施したものの試験を受けた49名のうち10人が不合格だったと発表しています。