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既存の生態系を脅かす外来種。そのような種が一度広まると手に負えない事態になることから駆除が難しいことが知られていますが、ニュージーランドは先日“世界初”という国をあげた外来種の駆逐宣言を発表しているそうです。

ニュージーランドは、ネズミ、オコジョ、ポッサムといった外来の動物たちを2050年までに根絶するという、史上初となる大胆な計画を発表した。同国に固有の動植物を襲う厄介者を追い払うことが目的だ。「ニュージーランドに固有の動植物は、我々の国民としてのアイデンティティの中核をなすものです」。先日発表された声明の中で、同国のマギー・バリー環境保全相はそう述べている。

NATIONAL GEOGRAPHIC
日本と同じ島国のニュージーランドは2025年までに100万ヘクタールの土地に関して外来種の増加を抑制、または排除、合わせて自然保護区になっている島も外来種の根絶を目指すとしており2050年までに駆除計画を完了させるとしています。

▼飛べないオウム『カカポ』


環境保全相の話しとして、ニュージーランドの固有種となっている飛べないオウム『カカポ』や羽が退化しこちらも飛ぶことできない『キーウィ』は数百万年にわたり進化を遂げてきた種だとしており、外来種により毎年2500万羽が犠牲になっていると主張しています。
外来種の駆除方法としては主に罠や毒入りの餌など古典的な方法を用いるほか、新たな技術を導入した種根絶のための方法を開発していくとしています。

ただ、この計画が成功するのか否かは未知数で特に捕獲し駆除する技術面に問題があるという指摘も多いとされます。これに関してはニュージーランド政府も認めており、新たな技術は現段階では確率されておらず関連する技術の発展を待ちながらの駆除になるとしています。

記事によると過去に3900平方キロの面積のある島で外来種(ネズミ)の駆除が行われ成功したケースがあるとしているのですが、一方で80匹前後にまでネズミを駆除したものの短期間のうちに10万匹にまで増加したケースもある研究も報告されているそうです。

仮に2050年までに計画が完了したとしても外来種は意図せず持ち込まれ続けることが考えられそのたびに駆除が必要なるのですが、いずれにしても長期戦になることは間違いないと考えられます。
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