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ここ数年前から韓国でブームになっているのはアウトドアです。最も人気があるのはテントを張り仲間と飲食するというものなのですが、一方でその場所を提供しているキャンプ場の多くが国の安全基準を満たしていない違法状態にあると報じられています。

韓国紙『アジア経済』によると、韓国文化体育観光部の統計から国内にある1/5のキャンプ場が未登録で安全基準を満たしていない違法キャンプ場だと報じています。

韓国キャンプブームの暗い影、危険な違法キャンプ場が続々=... - Record China

記事によると、当局の調査では国内に1872箇所のキャンプ場があるものの、そのうち登録さていないキャンプ場は450箇所ありその殆どが消火器など初期消火設備がなかったり浸水や土砂崩れの危険がある場所にキャンプ場があるなど安全基準を満たしていなかったとしています。

▼グランピング
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韓国では2012年頃、アウトドアブランドのダウンジャケットが流行したことを機に特に若者を中心にキャンプといったアウトドアが流行しているといいます。キャンプに関しても一般的に想像する数人が入るテントとバーベキューというものから、20畳ほどある大型のテントに家電があるという「グランピング」というキャンピングスタイルとなっているそうです。

当局はブームに対応するべく2015年1月末、自治体にキャンプ場の営業登録や消火設備、避難路など安全対策を定めた観光振興改正法を施行しました。法律は1年の猶予期間があり今年2月いっぱいまで摘発はされなかったものの現在も登録せず営業を続けているキャンプ場が後を絶たないとしています。

2015年3月には漏電により大型テントが炎上し5人が死亡する事故が発生しているものそれでも消火設備すら設けていないという人命軽視の状態が続いているとのことです。