最近のエコカーであれば1リッターあたり20kmや30kmという数値もでるようですが、同じく地上を走る車の中にはガソリン換算で1リットルあたり11,000kmも走ってしまうものがあるそうです。今回はドイツの大学が開発しギネスブックに登録された電気自動車を紹介します。
ドイツの大学院生チームが、驚異的な電力消費率を達成するクルマを製作した。もしも大陸間を結ぶ道路があるとしたら、1ガロン(約3.8L)相当のエネルギーだけで地球を一周できるほどの効率だ。この性能は約1200マイル(約1931km)の距離を走行して実証されたが、これはニューヨークからマイアミまでの距離にほぼ匹敵する。ドイツの独創性の高さをあらためて感じさせられたニュースだ。『最も電力消費率に優れた電気自動車』として先日ギネスブックに登録されたのはミュンヘン工科大学『TUfast Eco Team』が開発した車両です。
Engadget Japanese
ドライバー1人、エンジニア8人から構成されるチームが開発したのは3輪の電気自動車です。形状は空気の抵抗を極限にまで抑えた水滴型となっており、低摩擦ベアリングを採用。また『燃費』を左右するモーターのマグネットの位置を調整するなど随所の調整に2年を費やしたとしています。
バイエルンにあるアウディのテスト・コースで行われた公式記録によると1232km/kWhという電力消費率を達成したとのことです。これはガソリンに換算すると2万6135mpg(1万956km/L)、わずか3.8リットルで地球を1周できる数値になるそうです。
こちらがチームが開発した電気自動車です。1人がなんとか入る車内空間で走行速度はゆっくり。そして苦しい姿勢で操縦し続けなければなりません。優れた燃費を出すためには我慢しなければならない点も多いようですね。