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再生可能エネルギーによる発電として風力発電があるのですが、1940年代から設置されてきたアメリカの風力発電について歴史上初めて実用型の洋上風力発電所が建設されているそうです。

風力発電所の設備容量として現在世界第2位のアメリカ。2015年は7.4万MW(1位は中国14万MW)で日本(0.3MW)の24倍以上となっています。

アメリカといえば映画やドラマなどで陸上に建設された風力発電施設が写し出されることがあるのですが、現在稼働している風力発電所はすべて陸上にあり、洋上風力発電は建設すらされておらず発電量もゼロとなっています。そんなアメリカで今年完成するのは国内初の実用型洋上風力発電所です。

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建設が進んでいるのはアメリカで最も小さな州として知られるロードアイランド州です。アメリカ西海岸北部に位置しており日本の滋賀県ほどのサイズで観光業が盛んな州になります。風力発電所はブロック島の沖に建設され、完成後の発電量は島内にある発電所で生産される電力の30倍となり主な観光施設の9割の電力を賄える量になるとのことです。

米国初の洋上風力発電所、ロードアイランド州に建設|WIRED.jp

洋上風力発電

風力発電所といえば平野から山頂、沿岸、そして洋上に設置されるのですが、世界的に見て洋上風力発電は陸上に比べ大きく遅れておりイギリスの0.5万MW、ドイツ0.3MW、デンマーク0.1MWです。アメリカやカナダ、インド、フランス、イタリア、ブラジルといった風力発電上位国でも発電量はゼロでほとんど導入が進んでいません。

実に発電される量の95%が陸上型とされているのですが、洋上が難しい理由は『導入コスト』と『地形』です。イギリスやドイツのように遠浅な地形に恵まれていない国が多く、水深50mを超えると建設コストが跳ね上がるといわれています。
また海底に固定するために陸上型では不要な大規模な工事が必要となります。今回ブロック島の沖に建設された洋上風力発電所に関しても3年あまり工事を続けようやく今年運転開始となります。

ただ、アメリカに関しては今後洋上風力発電の導入を進めていくとしており、カリフォルニア州のモロ・ベイにも建設が進められている施設はブロック島の20倍の発電能力があります。またハワイ州に関しては2045年までに島内で消費されるすべての電力を洋上風力発電により生産された電力で賄うとしています。(参考)

またスコットランドでは浮体式洋上風力発電の建設も進んでおり、将来的に2万世帯分の電力を生産することを目指しているとしています。
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