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ちょっとした家電製品を修理する歳、なにかと必要になるのはハンダゴテです。これはハンダという金属を溶かす装置で金属同士くっつけるために使用するものなのですが、AgICはハンダゴテが不要な導電性接着剤の一般販売を開始すると発表しています。

プリンテッド・エレクトロニクス製造技術の開発やサービス提供を手がけるAgICは、常温硬化する一液式導電性接着剤で、はんだの代替品となる「ノーソルダー」を発売した。

電子回路や電子デバイスを印刷によって製造するプリンテッド・エレクトロニクスは、金属の膜厚が非常に薄いため、ICチップなどをはんだ付けすると金属膜がはんだに浸食され回路が壊れるという欠点があった。

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今回一般向けに販売開始となったのは一液式導電性接着剤『ノーソルダー』という文字通り電気を通す接着剤です。主な用途は一般的に私達が使うようなパーツのハンダ付けというものではなくプリンテッド・エレクトロニクスという印刷技術を仕様した新しい電子回路技術用としています。

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プリンテッド・エレクトロニクスでは従来のようなハンダゴテとハンダを使用した場合、記事にも書かれているように印刷された金属膜が熱などにより侵食され回路が破壊される例が確認されていたといいます。
またハンダではカチカチに固まってしまい柔軟性が失われる欠点もあるのですが、ノーソルダーの場合は完全硬化後も柔軟性を維持しプリンテッド・エレクトロニクスの特徴でもある丸めるなどのフレキシブル機能も維持することができるとしています。

気になる価格は0.6ml入の本体と接着剤を流す注射器のようなシリンジ2本とニードル4本、他で2,160円(税込み)となっています。

導電性接着剤 ノーソルダー 0.6 ml | AgIC