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姿形は異なるものの背骨を持った『脊椎動物』がいます。私達も脊椎動物なのですが、鳥であれば数年、人間は長生きしても100年前後の寿命となっています。では地球上にいる脊椎動物で最も長生きなのは何年生きている動物でしょうか。

犬やネコ、海にいる魚からクジラ、カエルや鳥にいたるまで私達と同じ脊椎動物ですが、寿命はそれぞれ異なっており、数年から100年を超える種まで多く確認されています。
ではその中で最も長生きな脊椎動物はどのくらい生きているのか。デンマークのコペンハーゲン大学を中心とする研究チームは史上初めて科学的な裏付けから400年近く生きている脊椎動物を発見したと発表しています。

地球でもっと長生きの脊椎動物はニシオンデンザメ、放射性同位体分析による最長年齢は392歳 - BusinessNewsline

記事によると、今回脊椎動物の中で最長寿となったのはニシオンデンザメであることが明らかになりました。研究チームは81~502センチの28頭のメスのニシオンデンザメを捕獲し眼を調査しました。実は眼の水晶体にあるタンパク質は生まれてか一生変化しないことに着目しタンパク質に含まれる放射性同位体を用いて寿命測定法により分析した結果、年齢は392歳(±120歳)と結果がでたとのことです。。

合わせて今回の研究では動物としては桁外れの特徴持っていることが明らかになり、大人の体になるまでに少なくとも156歳±22歳かかり身体の成長も年に1cm程度となっているそうです。

これまでの記録として最長寿の生き物は北極クジラで200歳が最高記録でニシオンデンザメの寿命を超える動物は500歳生きるという無脊椎動物の2枚貝くらいしかいないと言われています。

ニシオンデンザメ

グリーンランド近海の北極海周辺から北大西洋の沿岸にかけて深さ100~1200mの深海に生息するサメの一種です。体長は4~5m程度で泳ぐスピードが非常に遅く時速1km程度で泳ぐのが最も遅い動物と考えられています。一方で普段はサケ、マスまたアザラシといった動物まで捕食していることが明らかになっています。
ニシオンデンザメは将来的に絶滅する危険性がある準絶滅危惧種となっています。