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インターネットに接続するとき個々に割り振られるIPアドレス。IPアドレスに関してはインターネット犯罪における捜査にも使用さているものなのですが、6億ものIPアドレスの情報が無関係の農家のものだと登録され住所警察が来るなど被害にあっていると報じられています。 

インターネットに接続する際、IPアドレスがそれぞれに割り振られます。もちんろんPCやスマホなどインターネットに接続するものであば例外無しに割り振られるものなのですが、記事によると6億件というIPアドレスが何故か無関係の農家に割り振られ、様々なインターネット犯罪に関わっているとして当局から捜査が行われるなど被害にあっているといいます。

カンザス州の夫婦、IPアドレス=住所変換サービス会社を提訴・自宅住所が6億件分のIPアドレスとして登録 - Technobahn

この農家は引っ越して来て以来、警察が様々な容疑で捜索を繰り返すようになったと被害を訴えており調査したところIPアドレスを住所に変換するサービス『GeoIP』を提供しているMaxMindが6億件のIPアドレスの発信源としてこの農家の住所だと表示していたことが明らかになりました。

IPアドレスは様々なサイトで表示されているのですが、私達一般人がIPアドレスから個人名やその住所を特定することは不可能です。もちろん『GeoIP』を提供していたMaxMindであっても接続しているプロバイダー名や企業名を表示するレベルのものだったと考えられるのですが、まったく根拠の無い民間情報を元に捜査機関が動いていたという非常に問題のある内容となっています。

そもそも6億件という膨大な量のIPアドレスがなぜ一家に登録されていたのか。システムの不具合では説明はつかないのですが、訴えられたMaxMind社は未だにマスコミの取材には応じていないとのことです。