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数年前から問題になっている中国の偽装塩。わずか数グラム摂取したけで死亡する恐れがあるという塩がまたも中国で食塩として販売され経営者が逮捕されたと報じられています。 (写真は参考資料)

中国メディアによると今月、化学工業原料である亜硝酸塩が含まれる含む工業塩を食塩として偽装、販売していたとして河北省石家荘市の偽装塩販売業者らが逮捕されたと報じられています。

工業塩を食用として偽装販売、中国各地で多発―中国紙 - Record China
石家庄假盐大案 现场查获工业盐冒充食用盐35吨_新闻频道_中华网

Record Chinaによるとこの業者は摘発されるまでの約半年間、「河北省著名商標、海晶、ヨード添加健康塩」と記載されたビニール袋やケースを用意し工業製品に使用さる塩を食塩として販売してました。当局によると工場には偽塩240箱、35トンが保管されていたといいます。

工業塩に関しては成人が0.2~0.5グラム摂取すると中毒を起こし3グラムで死亡するといわれるもので、本来はアルミニウムや化学繊維、石鹸・洗剤の原料など幅広い分野で使用される非食用の塩です。しかし、中国では食塩よりも安価に生産でき食塩として売れば利益が大きいため人体に有害であると分かっていながら販売されて続けています。このような偽装塩は1994年頃より確認され、特にここ10年は頻繁に発生しています。

中国では塩の販売に『省承認ステッカー』を貼る必要があるのですがこれも偽装されており現在も偽装された塩が市場に多く出回っています。ちなみに2012年2月には農薬(グリホサート系除草剤)から塩をつくり食塩として食品加工業者に販売していた業者が摘発されています(参考)。