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普段使用している電気どのようにして生産されたのかを示す発電比率という言葉があるのですが、イギリス政府によると再生可能エネルギーが全エネルギーの1/4にあたる25.1%に達したと発表しているそうです。

風力、水力、太陽光、地熱など再生可能エネルギーによる発電は幾つかありますが、イギリス政府が最近発表した資料によると国内における2016年1~3月期における再生エネルギー発電比率は25.1%で前年比2.3%増となったとしています。

イギリス、2016年1~3月期の再生エネルギー発電比率は25.1%・その半分は風力発電 - BusinessNewsline

具体的な内訳に関して風力発電が12.5%(陸上5.6%、洋上6.9%)、次にバイオエネルギーが8.9%、水力2.2%、日本でもよく見かけるようになったソーラーパネルが1.4%となりました。ただ、前年比『2.3%増』という数値に風速や降雨量の関係しているとみているそうです。

▼イギリスに建設される大規模洋上風力発電所
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欧州各国はCO2削減という目標から再生可能エネルギーに力を入れている国が多いのですがイギリスに関しては2026年までにすべての石炭火力発電所を閉鎖し、CO2排出量の少ない液化天然ガスによる高効率ガス火力発電に変えていくとしています。
また最近では新規の原子力発電建設もストップがかけられており将来的な発電コストを考えた場合、陸上設置型(オフショア型)の風力発電のほうが安価であるという理由になっています。(参考)
イギリスでは174基からなる洋上風力発電所を建設する計画があり完成すれば出力は1.2GW(一般家庭100万世帯分)となり世界最大規模の風力発電所となります。

日本における再生可能エネルギーによる発電比率は10%台で韓国に関してはわずか1%台となっており、EUとりわけ同じ島国であるイギリスと比較した場合まだまだ遅れている状況が続いています。気になる電気代に関しては日本よりイギリスのほうが安くなっているようです。(参考)