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新規オープンなどで日本でも時々揚げられるアドバルーン。一方中国で飛んでいったアドバルーンを触っていたところ突然爆発し死亡事故が発生する出来事があったのですが、この件に関して中国の裁判所は製造元とアドバルーンを揚げていた店舗側の双方に賠償金支払いが命じる判決が出されました。

2016年8月17日、河南省のショッピングセンターで使ったアドバルーンが行方不明となり、数百キロも離れた江蘇省で爆発し、死傷者を出した事故で、アドバルーンを作成した企業と販促資材として使った量販店に賠償を命じる判決を裁判所が下した。法制晩報が伝えた。 

Record China
この事故は2014年11月、河南省のショッピングセンターが新規オープンした際に揚げていたものの何かの拍子に係留装置が破損し行方不明になりました。その後アドバルーンは風下に流れていったのですが6日後に数百キロ離れた江蘇省濱海県に落下していたといいます。

その後、民家前に落下したということで住民側がアドバルーンを一時的に保管していたもののその後引き取りに来る様子はなく行方不明になってから半月が経った頃、住人宅の子供がアドバルーンで遊んでいたところ突然爆発。住宅が全開し遊んでいた子供4人を含む一家が生き埋めになり2人が死亡、3人が負傷するという出来事になりました。

記事によるとその裁判が行われ、裁判所側はアドバルーンを作成した河南省のメディア企業とアドバルーンを販促資材として使った量販店の過失責任は大きいと判断し51万元(約765万円)と34万元(約510万円)の賠償金支払いを命じたとのことです。

爆発する中国のアドバルーン

アドバルーンを含め風船等には現在水素ではなくヘリウムが入れられる場合がほとんどなのですが、中国ではコストがかかるという理由から特にアドバルーンでは未だに水素が使われています。2011年には湖北省で揚げられていたものが500km離れた江蘇省に落下し農作業の邪魔になると移動させよう垂れ下がったロープを触った途端に爆発、負傷する事故が発生しています。

また中国製のアドバルーンは日本でも確認されており、2011年5月1日には別府湾に落下しています。