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人工衛星を打ち上げた大型ロケットを世界ではじめて回収することに成功したスペースX。先日、この回収したロケットを本社敷地内の交差点沿いに設置する作業が行われたと報じられています。

SpaceXは23日、カリフォルニア州ホーソンにある本社の敷地内に昨年12月にOrbcomm-2の打ち上げで使用し、その後、Cape Canaveralの専用ゾーンに軟着陸を果たしたFalcon 9ロケットのファーストステージを垂直に立てた状態で設置した。

BusinessNewsline
アメリカの民間宇宙開発ベンチャー、スペースXは人工衛星の打ち上げに使用した第一弾ロケットを回収し再利用することで大幅な打ち上げコスト削減を狙っています。現在は回収試験を数回し再利用したロケットを今年中に打ち上げる計画も発表しています。

そんな中スペースXの本社があるカリフォルニア州ホーソンでは日本時間2015年12月22日に打ち上げられ(参考)史上初めて着陸試験に成功した第一号機となるファルコン9 FTの第一弾目が立った状態で設置されたとのことです。

当初このロケットに関してスペースXのCEOイーロン・マスク氏は「帰還したファルコン 9 ロケットの第一段目について再検査の結果、問題個所は見つからず再利用する」などと発表していたのですが、気が変わったのかスペースXのシンボルとして常設展示する決定となりました。

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▼着陸に使用した4本の足も取り付けられます
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ファルコン9 FTの第一段目は高さ約50m、幅は3.66mあり地域には高い建物が無いことから街のランドマークとなりつつあるとのことです。それにしても、これだけの規模を民間企業が行っているということに何か圧倒的な差を感じてしまいます。

▼展示されたロケットの打ち上げ映像


▼回収されたロケットの輸送風景(展示されたロケットとは異なります)