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現代の生活に欠かせない家電の一つとして冷蔵庫があります。冷蔵庫は冷媒(代替フロン)とコンプレッサーにより冷やされているのですが、実はこのようなガスを使用しない全く新しい冷蔵庫が発明されたそうです。使用するのはなんと輪ゴムです。

輪ゴムを伸ばした状態から元に戻すと輪ゴムが冷えるという輪ゴム冷却効果を使った冷蔵庫の試作機を著名なYoutube発明家が発表した。この輪ゴム冷蔵庫を発明したのは、Youtubeで様々な発明品を発表してきたYoutube上で科学技術系チャンネル「Applied Science」を主催しているBen Krasnow氏となる。

Technobahn
Youtubeで自作の製品を公開しているというBen Krasnow氏が製作したのはゴムを伸び縮みさせることで冷やす事ができる冷蔵庫です。

記事には輪ゴムを伸び縮みさせると熱くなったり冷たくなるのは「Krasnow氏が偶然発見した」などと書かれているのですが実際はよく知られています。一方で、輪ゴムの冷却効果を何かに応用できないか考えだしたものがこの輪ゴム式冷蔵庫だといいます。



ゴムが伸ばすと熱くなり、縮めると冷たくなる理由はゴムの分子にあります。縮んだ状態だとバラバラな状態になっているものを伸ばすことで規則正しい状態になります。この状態変化に伴いまるで物質が液体から固体になる時と同じように発熱し、緩め元に戻すと熱を吸収し冷たくなるそうです。

Krasnow氏によると試作機の冷却効果は外気に比べ数度低い程度だとしており、今後改良を加えることでより高い冷却効果が得られるのではないかと話しています。Krasnow氏はこれまでX線3次元スキャナーや電子顕微鏡など自作し自身のYoutubeチャンネルで公開しているという有名人とのことです。



また2013年には別の人物がゴムの伸び縮みでビールを冷やす装置を開発しています。室温が13度に対しゴムは6度まで冷えており、これを利用しビールを冷やしているのですが、ゴムを伸ばさなければならないという労力が必要で実用的なものではないとのことです。