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航空機の離発着時に使用される着陸装置。一般的な航空機であればどのようなものにもタイヤが付いているのですが私達が想像する以上に頑丈に作られており、少なくとも空気を入れすぎて破裂するようなことはないとのことです。

離着陸のたびに何度も滑走路に衝突し、機体の重量を支える飛行機のタイヤ。その驚くほど高い耐久性はどのように生み出されているのか?

飛行機の着陸時、「タイヤのパンク」には、まずお目にかかることがない。しかし、それは考えてみるとすごいことだ。航空機のタイヤは何度も何度も時速270km近い速度で滑走路に接触し、小さめのオフィスビルほどの重量を支えながら機体を停止させる。それが着陸ごとに行われるのだ。

WIRED.jp
一般的な旅客機には機体前方に1つ、中央付近に2つの着陸装置にそれぞれ数個ずつ“タイヤ”がついています。このタイヤ数が最も多いのは世界最大の輸送機『An-225』で32本とのことなのですが、大変な力が加わるタイヤはいったいどのようにできているのでしょうか。

まず、国内線で利用されるような一般的な旅客機の場合、タイヤ1つあたり38トンの重量に耐えられるよう設計されているそうです。この強度はタイヤのゴムにアラミド繊維が編み込まれている他、ケーシング(タイヤの骨格を形成する部材)と呼ばれる層の形状によりタイヤの形が作られているのですが、これが極めて頑丈で高い空気圧にも耐える構造になっているといいます。

▼航空機用タイヤの構造(ミシュラン)
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一般的な航空機用タイヤの空気圧は200psiになるといいます。自動車用のタイヤは31psi(220kpa)前後で6倍以上の空気圧になっているのですが、高い空気圧を維持する理由は摩耗しにくくなることで高い耐久性を実現させるためだとしており交換回数が減ることで航空機のメンテナンスが抑えられるなど費用や時間がかかる作業を省略することにも繋がっているそうです。

そのような理由で飛行機のタイヤは常にパンパン状態の高圧状態を維持しているのですが、何かの事故でさらに空気を入れ続けた場合どうなるのでしょうか。 航空機用タイヤを製造しているミシュラン・エアクラフト・タイヤによると「実のところ、タイヤに空気を入れ過ぎたとしても、タイヤの前に車輪が破損してしまうのです」と説明しています。なんと空気圧によりタイヤが破裂する前にタイヤが付いてるホイール側が壊れてしまうとのことです。


そんなタイヤであっても消耗品であることは間違いなく、交換が必要になるのは500回の着陸ごとに1回(場合によっては250回程度)で、滑走路に接触するタイヤ表面の『トレッド』を張り替えることで最大7回の再利用が可能のようです。
ちなみに、タイヤのお値段はボーイング777-300という日本の国内線でもよく見かける機体に使用されているもので1本あたり240万円前後で、これを1ヶ月半ごとに交換しており交換費用はその他のメンテンナスも含め6,000万円とのことです。(参考)
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