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2025年頃には原発よりも風力発電の方が発電コストが安くなるというイギリス政府の調査結果を以前紹介しましたが、実は高コストと言われていた太陽光発電に関しても同じ時期に原発を下回ると米国立研究機関が試算しているそうです。


再生可能エネルギーは発電に二酸化炭素を出さないということで地球環境に良い発電方法と言われています。そのため“高コストの発電”にも関わらず、あえて建設し導入を進める地域がありました。実はこの『高コスト』に関しては今後、早ければ10年以内にも火力や原発よりも安くなるという研究結果が報告され始めているそうです。

太陽光発電のコストは原子力発電よりも大幅に安い、一体なぜこうなったのか? - BusinessNewsline

太陽光発電に関しては高価なソーラーパネルを設置する必要があるのですが、実はパネルの価格はわずか1年で40%も下落していると言われています。それを証明するかのように先日、チリ政府が発電業者を対象とした新規売電のオークションが行われたのですがスペインの太陽光発電業者のSolarpack Corp. Tecnologicaが29.1ドル/MWhの条件で落札しています。
どのくらいの額なのかというと、他の応札価格は風力発電業者が38.10ドル/MWh、液化天然ガス発電業者が47ドル/MWh、水力発電業者が57ドル/MWh、地熱発電業者が66ドル/MWhとなっていたそうです。

近年、特に欧米を中心に大規模な太陽光発電所が建設されているのですが、この流れを作ったのは2011年の東日本大震災による福島第一原発事故と言われています。以降ソーラーパネルが大量に生産されるようになり現在の価格まで押し下げられ今後も変換効率の高い製品がより安価に供給されると考えられているそうです。

太陽光発電のコストに関しては日照条件に左右されるのですがこれに関しても緯度が高い地域でも2020年半ばには原子力発電を下回る可能性が高いという意見が多いとされています。また米国立研究所のシミュレーションによると、米国内における発電コストは早ければ2025年頃に原子力発電よりも太陽光発電の方が安価になると試算しているようです。

原子力発電所は安定的に電力を供給できるベース電源として稼働しており太陽光発電のように広大な土地を必要としない魅力はあるのですが、未だに解決されていない核のゴミや東日本大震災など天災による取り返しのつかない事故の発生を考えた時、それでも原子力発電所を選ぶという主張は弱くなるものとと考えられます。
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