天安門広場から南に直線距離でおよそ10km。大興区西紅門鎮という住宅街が広がる地域でここ最近問題になっているのはごみ問題です。壁のように連なるゴミの山からは大量のハエや悪臭を発しているといると報じられています。
2016年8月25日、北京日報によると、中国北京市郊外にある住宅街の一角にごみでできた巨大な山があると住民の間から苦情が出ている。人口2,000万人以上が暮らす中国の首都北京。その北京市郊外で最近、高さ2m、幅100mあまりのゴミの山ができ悪臭などで近所の住民が困っていると報じられています。
「この臭いは耐えられない」と訴えるのは、大興区西紅門鎮の同華北大街付近に住む男性だ。今年初めに自身が暮らす団地から50メートルほど離れた場所にごみが積まれていることに気が付き、「山はその後どんどん拡大していった」と話す。
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記事によると、ゴミ山ができた地域は数年ほど前に再開発となり立ち退き指定地域となっていたといいます。しかし、一部の住人が立ち退きを拒否。当時は立ち退きに応じた家から出た廃材が積まれていただけだったものの、その後工事もストップしたらしく廃材置き場をゴミ捨て場と勘違いしたのか次第に生活ゴミや市場で売れ残った野菜や果物などが捨てられていったといいます。
当局によると多くの苦情が入っていることを認めており、一方で再開発が進まない理由は未だに立ち退きに応じない住民がいると説明しており「現場管理に混乱が生じている」など語っているそうです。