image_18

アメリカの民間宇宙ベンチャー『スペースX』によると、過去に一度人工衛星を打ち上げ地上に帰還したファルコン9
 FTに関して再打ち上げを10月以降に実施すると発表しています。

今年の4月、Dragon補給機を打ち上げる際に使用したFalcon 9ロケットのファーストステージの再打ち上げ年末までに実施されてることが決まった。

史上初となる再生ロケットを使って打ち上げられることが決まったのは、ルクセンブルグの通信衛星事業者「SES S.A.」の通信衛星「SES-10」で、今のところ打ち上げスケジュールは2016年10~12月のウィンドウが設定されている。

Technobahn
スペースXは2015年12月以降、人工衛星等の打ち上げに使用したロケットの第一段目を回収するということを行っており、陸上と洋上を含め7機が回収されています。これはロケットを回収し再整備、再利用することで打ち上げコストを下げることが最大の目的としているのですが、現在回収に成功しているものの再打ち上げは試験を含め一度も実施されたことはありませんでした。

記事によるとスペースシャトルを除くこの手のロケットとしては初めてとなる使用済みロケットの再打ち上げに関してルクセンブルグの通信衛星を載せたものを2016年10~12月に実施すると発表しています。打ち上げに関しては6月の段階では今年の9月~10月に実施すると発表しており若干遅れが生じています。


今回打ち上げが決定されたのは回収されたロケットとしては2機目となるロケットで(1機目は本社敷地内に展示中)、2016年4月8日初めて大西洋上に展開した無人船に着陸したものになります。

▼4月8日の打ち上げ


▼回収されたロケットの輸送映像


スペースXによると10月以降に打ち上げるロケットをFlight-proven Rocket(飛行証明済みロケット)などと呼んでいるそうです。

気になる再利用ロケットの打ち上げコストなのですが、新規の打ち上げよりも約30%程度もしくはそれ以上安くなっているとしており打ち上げコストは40億~43億円程度、日本のロケットと比較した場合1/2~1/3という価格になっていると考えられます。