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アメリカの民間企業、スペースXが人工衛星等の打ち上げに使用しているロケット『ファルコン9』について、先日打ち上げ前の燃焼試験を行う前の段階でロケット上段が突然爆発するという珍しい事故が発生しました。

国内外メディアによると、フロリダ州にあるケープカナベラル空軍基地から今月3日に打ち上げ予定のファルコン9 FTロケットが爆発し、搭載した人工衛星とロケット本体が失われた報じられています。爆発は打ち上げ前の第一段目の燃焼試験を行う前に発生しており、当時燃焼系は動作しておらず燃料を充填している途中で爆発したとしています。

Falcon 9 взорвался во время огневых испытаний на стартовой площадке



こちらが爆発の様子を撮影したものなのですが、爆発は2段目の燃料供給を受ける接続側で発生しています。スペースXによると第2段の液体酸素タンク付近で発生したとしており、この手の事故は非常に珍しく燃焼試験とは無関係な箇所で発生した原因は今のところわかっていないとしています。

その後、爆発は第一段目にも影響を与え上部から徐々に爆発しながら炎上。隣のタワーが折れ曲がったことでロケット上部と接触しフェアリングとその内部に収められた人工衛星が落下し爆発しました。

▼落下するフェアリングと内部の人工衛星
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フェアリングに入っていたのはAMOS-6という通信衛星で、Facebookがアフリカ地域に安価なインターネット接続環境を構築するものに使用するものでした。ロケット及び人工衛星を合わせて200億円相当の損失になると考えられていますと考えられています。

海外メディアによるとケープカナベラル空軍基地(アメリカにおける主要なロケット発射場)で発生した爆発の中ではトップ規模の爆発だったと表現しおり、発射台の外にあるオフィスビルでも爆発の衝撃でビルが揺れるような振動があったとも報告されています。

スペースXことスペース・エクスプロレーション・テクノロジーズは電気自動車のテスラモータズでも知られるイーロン・マスク氏により設立された民間宇宙輸送サービスを行っている企業です。これまで大気圏内に再突入する試験を民間で初めて成功させた他、ドラゴン補給船を使った国際宇宙ステーションへの物資輸送、定価のロケットによる人工衛星の打ち上げを数ヶ月に1回というペースで行っています。
またロケットの第一段目を回収し再生することで人工衛星の発射に利用するという先端技術を有しており、来月以降には回収したロケットを使用した打ち上げが予定されいました。しかし、発射台そのもの大破していると考えられ原因究明など今後最低でも数ヶ月、長ければ半年以上打ち上げが中止となる可能性が考えられます。

またスペースXはファルコンヘビーという地球低軌道へ最大53.0トン、現在世界で運用されている最大のロケットのおよそ2倍以上の質量を打ち上げることができる超大型重量貨物打ち上げ機の打ち上げを今年年末に控えていたのですが、この計画にも大きく影響を与えそうです。(参考)
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