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昆虫を食べる文化といえば日本では地域の伝統料理で残っている程度で滅多に食べられるものではないのですが、一方韓国では最近『昆虫食』を扱うレストランが誕生しつつあるといいます。なぜ今の時代に昆虫食なのでしょうか。

韓国メディアSBSが最近報じた内容として、都市部では最近「昆虫食」を扱うレストランやカフェが続々とオープンとしています。昆虫食とは文字通り昆虫が原材料になった食べ物になるのですが、韓国ではどのような理由から昆虫食が提供されるようになったのでしょうか。

韓国で“昆虫食”がブーム!?レストランやカフェが続々オープ... - Record China

記事によると昆虫食を提供しているとあるレストランでは『ミルワーム』が使われているといいます。ミールワームは日本では主に小鳥用や爬虫類等の餌になっているイモムシのような幼虫で、これを粉末にしたり液状にしたものから作られたパスタやコロッケが提供されているといいます。もちろん見た目は一般的な料理と変わらず食べた客からも「昆虫食に対するイメージが変わった」などと反応は良好だといいます。

また本当の昆虫食を楽しもうという理由からか姿形がそのままの状態で出される場合もありカフェではミルワームを数百匹入った飲み物が1日あたり20杯ほど売れているそうです。

日本ではほとんど耳にしない昆虫食なのですが、実は韓国では2014年に将来の食料難に備えタンパク質の豊富な昆虫7種類を食用に定めました。韓国政府は目標として2020年までに昆虫産業を7000億ウォン(724億円)規模とし昆虫食料産業を年間2000億ウォン(約207億円)以上成長させる方針を掲げています。

国連食糧農業機関(FAO)は2013年5月に「昆虫食を推奨する」という声明を発表しています。理由はやはり人口増加により将来深刻な食糧危機が発生する可能性があるためで「昆虫食は食糧問題を解決するだけではなく、産業化すれば雇用や収入を生み出す可能性がある」などとメリットも示していました。(参考)

ミルワームに関してはタンパク質が多く様々なペットの食用とされているのですが、実はミルワームに与える食べ物次第でミルワームそのものの栄養価を自在に変更できるという特徴があるそうです。そのため動物園では動物に必要な栄養価を含むミルワームが与えられいるとのことです。