
エレクトロニック・スポーツ、通称『eスポーツ』。近年、主に欧米で盛んなスポーツでPCゲームで順位を競うというゲームです。日本では全く流行っていないことについて、eスポーツ主催者は「日本人チャンピオンが必要」だと主張しているそうです。
ブリザードが提供するデジタル戦略カードゲーム「Hearthstone(ハースストーン)」の日本夏季選手権が秋葉原で開催されました。日本夏季選手権で優勝すると賞金総額100万ドル(約1億円)の「ハースストーン世界選手権」に参加できるということで、各プレイヤーたちが熱戦を繰り広げ、会場は大きな盛り上がりを見せていました。その日本夏季選手権に、ハースストーンの開発トップを務めるジェイソン・チェイズ氏が来ていたので、ハースストーンや日本におけるeスポーツについて聞いてきました。体を動かすスポーツと同様で優勝者には賞金が用意されているeスポーツ競技。eスポーツとは主に市販されているFPSという銃や戦闘機を扱い対戦するゲームやストリートファイターといった格闘ゲームで順位を競うという単純なものです。
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eスポーツに関しては特に欧米では盛んで中国は国家体育総局が99番目の正式体育種目としてeスポーツを指定するなど国の支援も行われています。
▼海外のeスポーツ大会

日本ではほとんど浸透していないeスポーツに関して「やはり大切なのは日本人のチャンピオンが世界大会で活躍することです。トーナメントや大会を通してeスポーツの楽しさを伝えることができるロールモデルが必要だと思います」と今回大会が行われたゲーム開発者が述べています。
今回の大会は賞金総額が1億円という規模で体を使うスポーツよりもはるかに額が多いと思われるのですが、日本ではごく一部を除きほとんど注目されていません。確かに日本人チャンピオンが生まれeスポーツの賞金で稼いでいる人が注目されれば浸透するものと考えられるのですが、eスポーツ選手が誕生するのかはやはり別と考えられます。
なぜここまでeスポーツが流行らないのかという理由に関しては、日本ではゲームそのものが社会的にマイナスに見られること、そして日本人は欧米や他のアジアの国々とは異なり一般的なファンタジー系のネットゲーム(MMORPG)であっても対人戦闘に否定的な方が多いという現状があります。(参考)
日本に限っては優勝者が云々という以前にゲームに対する印象そのものを変える必要性や対人戦闘のイメージを変える必要があるという極めて高いハードルがあるものと考えられます。