Blue Origin New Glenn


通販大手アマゾンのCEOで知られるジェフ・ベゾス氏が設立したアメリカの宇宙開発ベンチャー『ブルー・オリジン』は大きさがサターンVロケットに匹敵する全長95mあまりの『ニュー・グレン』ロケット開発計画を発表しました。

アメリカの宇宙開発企業ブルー・オリジンの代表であり、通販会社アマゾンのCEOでもあるジェフ・ベゾス氏は2016年9月12日、超大型ロケット「ニュー・グレン」を発表した。

現時点ではイラストのみで公式な詳細情報は確認できないが、アメリカ史上最大のロケット「サターンV」よりやや小さく、現在アメリカで最大の「デルタ4ヘビー」より大きい超大型ロケットで、第1段はスペースXのファルコン9ロケットのように垂直着陸して再使用する模様だ。

sorae.com
ブルー・オリジンが発表した超大型ロケット「ニュー・グレン」に関して、国内外のメディアによると開発されるのは第一段にBE-4エンジンを7基搭載し第二段にBE-4を使用するタイプ、そしてさらに第三段にBE-3液体燃料ロケットを搭載した2種類となります。ロケットの直径はなんと7mとなっており全長は二段構成で82m、三段構成で95m前後となっています。

image21

軌道に投入できる質量は書かれていないのですが、第一弾ロケットの総推力は385万ポンドとしておりアメリカで運用されているデルタVヘビー(200万ポンド)以上でスペースXのファルコン ヘビー以下としています。

現在ブルー・オリジンは地上100kmを超える宇宙空間にロケットを宇宙船(カプセル)を打ち上げ地上に帰ってくるという弾道宇宙旅行計画を進めています。このロケットに関しては有人宇宙旅行専用となっており小型で人工衛星の打ち上げ能力はありません。またロケットは過去3回の再利用試験を実施しており早ければ2018年にも商業打ち上げを行うとしています。

そして人工衛星打ち上げ用として本格的な大型ロケットオービタルトランスポーテーションシステムを2015年9月に発表しています。ロケットの発射台はケープカナベラル空軍基地にあるLaunch Complex 36となり約200億円を費用をかけ現在再整備しています。