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私達地上に暮らす生き物は陸地が無いと生きてはいけませんが、地球温暖化により海水面が上昇により年々陸地が失われていると思いがちですよね。実はこの陸地面積について30年前と比較した場合、逆に増えている研究結果が報告されています。

海面上昇や極地の氷の融解が報じられる昨今、私たちは水没する陸地が毎年増えていると思いがちだ。確かに、それが当てはまる地域もある。だが最新の研究で、実際には陸地が30年前よりもわずかに増えていることが分かった。

科学者らは、40年以上にわたって人工衛星ランドサットから送られてきた地球の写真とグーグルアースエンジンを使い、地球のどこが水に覆われ、どこが乾いた陸地になったのかを地図上にまとめた。

NATIONAL GEOGRAPHIC
なぜ陸地が増えているのか、その原因については人工的に造成された土地や特に内陸部であれば湖や川が干上がっているところがあり結果的に陸地が増えていることがわかったとしています。

▼北アメリカを中心に生まれた陸地(緑)と消えた陸地(水色)
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この研究はオランダの独立研究機関、デルタレスのゲナディ・ドンチス氏が主導する研究チームの解析結果で、具体的には海や湖から陸地になった面積は約17万3000平方km²で沿岸部では合計1万3000平方km²を超す陸地が作られたとしています。一方、侵食等で消えた陸地は11万5000平方km²としています。
差し引き5万8000km²が新たに生まれた陸地なのですが、この面積は日本の四国と九州をあわせてほとどの面積になるとのことです。