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月の誕生は原始地球に別の惑星テイアが衝突してできたというジャイアント・インパクト説がありますが、この衝突に関して原始地球がバラバラになるほど激しいものだった可能性が指摘されています。

月が形成される起源についてはいくつかの仮説が提唱されてきましたが、中でも「ジャイアント・インパクト説」というのが今まで有力でした。地球に火星くらいの大きさの天体テイアが斜めに衝突し、バラバラになったテイアと地球の一部がまとまって月になったのだとする考えです。

が、1970年代にアポロ計画で採取された月のサンプルを再分析したところ、その衝撃は従来の仮説よりはるかに強大で、テイアだけでなく地球もほとんどが蒸発するほどだった可能性が高まってきました。

Gizmodo
この研究は科学誌『Nature』に掲載された論文で、記事によるとワシントン大学の准教授Kun Wang氏らの研究チームはアポロ計画で持ち帰った月の石サンプルと地球の石に含まれるカリウムの同位体を最新の分析機器で解析を行ったといいます。

月はテイアと呼ばれる天体が衝突した形成されたというジャイアント・インパクト説が有力でテイア天体の物質が半分以上と原始地球の物資から作られていると言われていました。しかし、解析結果からは地球とほぼ同じ物質から作られていたことがわかったとのことです。
また月の石にはカリウム41というカリウムの中でも重い同位体が地球の石より0.4パーミル(パーミルは1000分の1)ほど多く含まれていることもわかったとしています。

これは何を意味しているのか。Wang氏によると同位体は高温の状態でしか生成されないことからテイアは古代地球にかすめるように衝突したのではなく、もっと中心に近い位置に正面衝突のような状態でぶつかったことを意味しているとのことです。

▼一般的なジャイアント・インパクト説の画像。地球にかすめるようにテイアがぶつかり月が形成されたというもの。今回の研究結果からは正しくない衝突としている。
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Photo:学習教材の部屋

月の起源に関しては地球の遠心力により一部が飛び出して作られた説、地球と月は同じ頃に形成された説、他の起動からやってきて地球の引力に捉えられた説、そして巨大天体が衝突し形成されたジャイアント・インパクト説など幾つかあります。
また最近は形成された月は2つあった可能性が指摘されているなど地球から最も近い天体であってもその誕生すらも未だにわからないという謎の多い天体となっています。
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