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先月1日スペースXが運用するロケット『ファルコン9』が燃焼試験前に爆発した事故について、破壊活動により爆発した可能性があるとして調査を開始したと報じられています。

先月1日、Cape Canaveral Air Force StationのLaunch Complex 40 (LC-40)でロケットエンジンの燃焼試験を行っている最中に爆発を起こしたFalcon 9ロケットについて、破壊工作の可能性が浮上していることが一部報道により明らかとなった。

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ロケットが爆発したのは見出しでも紹介したようにファルコン9ロケットが必ず行っているメインエンジンの燃焼試験を実施する前で二段目付近から突如爆発し炎上。ロケットと搭載していた人工衛星が失われました。



スペースXによるとエンジンの燃焼試験を行う8分前に発生したとしておりロケットの第二段目、液体酸素タンク内にある高圧ヘリウムガスタンクが破損しガスが漏れた出たことで液体酸素タンク及び燃料供給系が破損し出火、爆発した可能性があるとしていたもののここにきて何者かの破壊工作により爆発した可能性も視野に調査を進められているとしています。

記事によると、録画されていた複数の映像の解析結果としてロケットが打ち上げられたケープカナベラル空軍基地内にあるユナイテッド・ローンチ・アライアンス(ULA)所有のビルの屋上に不審な影(映像では白い点、白い物体とされている)が映し出されていたとしています。
これを発見したのはスペースXで、ULA側に屋上の調査を申し込んだものの拒否されたとしています。その上でULAは米空軍の調査を受け入れたものの特別不審なものは見当たらなかったとのことです。今回疑惑をかけられたULAはメディアに対して「ULAは、Air Force 45th Space Wingに全面的な協力を行っており、今のところ我々と今回の事故との間に関連性があるものは見つかっていない」とコメントしているとのことです。

▼ケープカナベラル空軍基地、海岸沿いにある複数の発射台の1つで爆発事故が発生しました。


スペースXとULAは2014年にULAが米国が打ち上げる軍事衛星打ち上げ事業を独占しているのは違法であるとしてアメリカ政府を訴えていました。結果は2015年1月に両社は和解しスペースX社は訴えを取り下げる形になり同年5月には米空軍からスペースXによる軍事衛星打ち上げが認められていました。

爆発前に『小さな爆発音』

この事故に関しては実はロケットが爆発する数秒前にどこからか発せられた謎の爆発音が観測されています。爆発音はロケット本体からなのかそれとも別の地点のものなのかは現在明らかになっていないのですが、スペースXのCEOイーロン・マスク氏によると爆発音が原因解明に繋がる重要なモノだとしており全力を尽くし調査するとコメントしています。


ULAビル屋上の不審な影、そして『小さな爆発音』。ここから連想されるのは銃弾によりロケットが破壊されたという考え方なのですが、エンジン燃焼時ではなくわざわざ静かな時に銃撃する理由がそもそもおかしく、施設内に大口径の狙撃銃を持ち込み教育を受けた狙撃手を用意する必要があるなど幾つか無理があります。

何れにしてもこの爆発音がどこで発せられたのかは音が録音されたビデオ映像が複数あれば位置の特定は比較的容易なはずなので今後の調査が待たれるところです。 
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