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近年、その多くは実用化には至っていないものの『ヒューマノイドロボット』が多く作られています。もちろんロシアでもロボットの開発が進められているのですが、今回は将来宇宙で活動するという『ロボット宇宙飛行士』を紹介します。

今回ロボットの映像を公開したのは最終実験実証物体研究、通称FEDOR(フョードル)という名前のロボットです。ロシアメディアSputnikによると、このロボットはなんと『ロボット宇宙飛行士』で2021年に初打ち上げを目指す新型宇宙船『フィディラーツィヤ(連邦)』に搭載できるよう開発を進めているとのことです。

ロシアでロボット宇宙飛行士が発表される(動画)



こちらがFEDORです。性能は不明なのですが動画からは二足歩行、ドリルやカッターを使用。また車の運転から図太い注射も扱えるという謎のロボットになっています。

主に宇宙で使用するロボットなのになぜ足が必要なのか。本当に宇宙で使う目的で開発されているのかに関して調べてみたところロシアの宇宙開発に深く携わっているS.P.コロリョフ ロケット&スペース コーポレーション エネルギアと共同で開発を進めているなどと書かれていることから宇宙で使用する目的があることは一応間違いないと考えられます。

また現在開発されている一般的なヒューマノイドロボットとは異なり人間の動きに合わせてFEDORを動かすこともできるようで、例えばロシアが今後開発を進めるとしている月面基地開発でも現地で使用するロボットとして将来使用される可能性もあります。

▼ヘッドマウントディスプレイを付けてロボットを操作することも可能
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ただ、動画で写し出された試験内容自体は以前アメリカで行われた「DARPA Robotics Challenge Trials(DRC)」を意識した内容となっており、階段や不安定な足場を進む映像が無いことを考えるとロシアのロボット技術はそう高いものではないと考えられます。