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日本を含め世界各地の観光地に訪れている中国人観光客。一方、彼らは好んでカップ麺を持ち歩き食べるという欧米人では見られない変わった行動をとることが確認されています。どのような理由からカップ麺が支持されているのでしょうか。

中国人客はどれほど即席麺を好むのだろうか。アリババ(阿里巴巴)系列の旅行サービスプラットフォーム・阿里旅行と金融資産管理サイトが共同発表した報告書によると、海外旅行する中国人客の31.29%が即席麺を携帯するという。

Record China
阿里旅行と金融資産管理サイトが行った調査によると、中国人における海外旅行者の31%あまりが即席麺を携帯し出国するという行動をとっているそうです。また仮に携帯せず出国した場合でも現地で即席麺を購入し食べる人は58%、つまり2人に1人以上の観光客が即席麺を食べるという行動をとっているそうです。
記事によると同様の報告は他にも報告されており、香港紙・経済日報によると海外旅行の平均日数は5日間前後で30%の人が即席麺を携帯し出国しており50%はトランクに3~5袋を入れているとしてます。

なぜ彼らは即席麺を好んで口にしているのでしょうか。阿里旅行と金融資産管理サイトの調査報告書によると理由として最も多く回答があったのは「現地の食べ物が口に合わないこと」でした。次いで「食事の時間がもったいない」という理由、3位に「安いから」となりました。

また即席麺を持っていくと回答した旅行者は所得ではなく年齢で変化していることが明らかになっています。具体的には1970年代生まれは66%、80年代生まれが53%、90年代が50%となっています。またカップルの観光客は即席麺を携帯する人は少なく、独身者や既婚者が多い傾向があり子連れとなった場合60%になったとのことです。


確かに安いとはいえない食事と口に合わない料理を食べるくらいなら安く早く味も保証されている即席麺というのはマナー等は別問題として“ある意味”で理にかなっています。
中国人からすると日本のレストランで出される冷たい水だけでもカルチャーショックを受けると言われており、「食べ物が口に合わないこと」に関しては特にアジア系の外国人観光客を多く受けれようとしている国や地域では難しい問題となりそうです。