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今月19日、火星への着陸が実施されるのは「スキアパレッリ」という着陸機です。この着陸機は将来の探査車を送り込むデータ収集という役割があるのですが、今回はロシアと欧州が共同で行っている火星無人探査計画『エクソマーズ』について紹介していきます。

欧州宇宙機関ESAとロシアのロスコスモスが共同で計画を進めているのは火星探査計画「エクソマーズ」です。この計画は『エクソマーズ2016』と『エクソマーズ2020』の2つの大きな計画に分けられており、今回は第一弾となるエクソマーズ2016に関するものです。



エクソマーズ2016は火星を周回する探査機「トレース・ガス・オービター(TGO)」と地上に送り込まれる着陸機「スキアパレッリ」から成り立っています。着陸機に関してはエクソマーズ2020で探査車(ローバー)を火星地表に送り込む着陸技術の実証実験を行う目的をメインとしており、合わせて火星地表における気温や気圧などの観測を行いデータを地球に送信します。

着陸機「スキアパレッリ」が火星着陸を実施するのは今月19日を予定しています。

一方、エクソマーズ2020に関しては2018年に打ち上げを予定していたものの2020年7月に延期されました。この計画ではロシアが開発した着陸機にESAの無人探査車「エクソマーズ・ローバー」が打ち上げられます。主な探査内容は2009年に確認された火星地表における謎のメタン発生を解明ことを目的としており、その発生源が生命に由来するものなのかそれとも地学的活動のどちらなのかが調査されるとのことです。(参考)