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太陽系には地球を含めた惑星そして数多くの準惑星がこれまで発見されていますが、米大学によると新たな天体として「2014 UZ224」を発見したと発表しています。この天体に関しては国際的な機関で準惑星として認められるか判断されるとのことです。(写真は観測に用いられたブランコ宇宙望遠鏡)

太陽系であらなたファミリーの発見です。ミシガン大学の研究者は、新たな準惑星「2014 UZ224」を発見したと報告しています。2014 UZ224はそのサイズが330マイル(約530km)で、冥王星の月のカロン(直径約750マイル)よりも小さいこぶりな準惑星となっています。

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今回発見されたと発表されている2014 UZ224は現在太陽系で発見された準惑星としては最も外側に位置する天体の一つとされており2016年10月10日現在、太陽から91.6AU、約140億kmの位置(太陽と地球の91.6倍の距離)を公転周期1100年で移動していると考えられています。

▼天体の観測に用いられたDECam(ブランコ宇宙望遠鏡)
DECam

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実は今回の観測は単純な光学望遠鏡ではなくDark Energy Suevey(DES)のDark Energy Camera(DECam:暗黒エネルギーカメラ)で発見されたことで注目を集めているそうです。このカメラはダークエネルギーが影響を与えているという宇宙の膨張観測のほか、銀河や超新星のふるまいを調べるのに使用されており2013年に稼働したばかりの観測装置だとしています。

この天体を発見したミシガン大学の天文学チームによると今から2年前(正しくは699日前)にDECamを使用し写真を撮影し、最近同じ位置を撮影したところ移動している天体が確認され、これが2014 UZ224の発見に繋がったとしています。

現在のところ2014 UZ224は準惑星“候補”の一つにすぎず国際天文学連合(IAU)の判断に委ねられています。準惑星はケレス、冥王星、エリス、ハウメア、マケマケの5つのみ分類されており候補となっている天体は70あまり。2014 UZ224のような天体は200~2000個あると推定されており今後も同様の天体は増えていくものと考えられています。