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乾燥した地域では清潔な飲料水の確保ができず地下水を含む汚染された水で病気が蔓延するという問題が発生しています。そんな中、クラウドファンディングサイトで大気中の水分から水を抽出する装置の開発に向けて出資が募集されているとのことです。

現在地球上では22億人が水不足の状態にあるとされており、安全な水が手に入らないことで90秒に一人の子どもたちが、または毎日9000人を超える人々が亡くなっています。そんな現状に少しでも手助けが出来ればと開発されたのが「WaterSeer」。空気中に含まれる水分を凝縮して安全に飲める水を生成するデバイスです。

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この装置は川や地下水などの水源に頼るのではなく、大気中の水分から飲料水を作るという装置になります。装置の「WaterSeer」。仕組みとしては180cmほど地面を掘り装置を埋めます。そして地表上に伸びた先にある風車が回転することで温かい地表近く空気が内部に送り込まれ地面で冷やされる過程で水蒸気から液体を作り出すというものです。

開発者によるとこれにより1基、1日あたり37リットルを生成し続けられると主張しており、メンテナンスフリーで電源も必要としない装置だとしています。

▼WaterSeer(CGイメージ)
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衛生面に関しては虫が入り込まないように取り外し可能なフィルターが入っているとしており雨水や海外の水道水よりもきれいな水を確保できると主張しています。また180cm掘らなければならず動画のように女性1人が設置しているかのような演出が行われているのですが現実では不可能、またはかなり厳しいと考えられます。

この装置に関しては出資募集終了後6ヶ月以内にプロトタイプが製造され来年中に製品を出荷するとしています。つまり現段階では1日あたり37リットルというのは理論上の数値にすぎないということになりそうです。