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最近販売されているテレビであれば当たり前のようにWi-Fiが搭載され、スマホやYoutubeなどを閲覧することができますが、実はこの手のスマートテレビを停止した上で金銭を要求するウイルスが確認されていると報じられています。

インターネットへの接続機能を持つ市販の「スマートテレビ」の画面を停止させ、不正に金銭を要求する脅迫文を表示させる新種のウイルスが、日本国内で今年に入り、300件以上検出され、複数の感染被害も出ていることが28日、分かった。これまで家庭ではパソコンが主な標的だったサイバー攻撃が、IoT(モノのインターネット)の導入が進む家電にも及んだことになり、関係者は注意を呼びかけている。

産経新聞
トレンドマイクロ社によるとテレビで音楽やゲームなどのアプリをダウンロードした場合、不正なプログラムが組み込まれていることがあり、知らずにインストールするとテレビが停止した上で金銭を要求する画面が表示されるというものだといいます。

具体的にはテレビをつけてから30分後に金銭を要求する画面に切り替わるとしており、日本語及び英語などで法務省や米国土安全保障省などを装い「ブロックを解除するためには、1万円を支払ってください」「あなたは違法なことをした」などという内容が表示されるとしています。

スマートフォンやPCとは同じようにTVがウイルス感染した場合もソフトウェアの初期化を行えば駆除できる可能性があります。ただし、ウイルスに感染したのかどうかは金銭を要求する画面に切り替わるまでわからないそうです。また、表示されてからは操作が受付なくなるとしており(設定画面が開けないなど)、メーカーに問い合わせソフトウェアの初期化を行う必要があるなど手間と料金がかかることになります。

その上でトレンドマイクロ社によると「ウイルスに感染しても絶対に金銭を支払わないようにしてほしい」と話しているのですが、修理の手間と料金を考えた場合金銭を支払ってしまう人も多いと考えられメーカー側の対策が必要になってくると考えられます。