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公園の池にいる魚といえばコイがいますよね。中国の公園でも観賞用としてコイが飼育されているのですが、中国ではこの公園のコイが無断で捕獲され食用として売られるという出来事が発生していると報じられています。

中国共産党の機関紙『北京青年報』によるとここ最近、北京市の地下鉄周辺で路上販売されているコイについて実は、近くの公園で捕獲した観賞用のコイであると報じています。

記事によると北京市中部の朝陽区にある呼家楼駅近くの空き地で男が販売していたコイについて、男によると「紅領巾公園の湖ですくった」と話し「大きいのは1匹40元(約600円)、小さいのは20元。30分ほどで売り切れた」などと述べていたとしています。

▼漁場となった紅領巾公園の湖
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紅領巾公園は最近改修工事により湖の水が抜かれ底が見える状態になっていたといいます。そこに市民と思われる数人の男が網や手づかみでコイを捕獲している姿が確認されていました。
水が抜かれた当時は公園の職員により別の場所に移す目的で捕獲している姿があったとのことなのですが、それ以降は毎日のように20~30人が回収されなかったコイを捕獲している姿があったと話しています。

こうした動きに関して公園側はむやみに湖に入らないよう呼び掛けており、湖には藻の発生を抑制する薬が入れられておりコイは食用として管理されたものでもないので食べることはやめるよう警告しています。


中国では野生動物を捕まえ食べる、または販売するという少なくとも日本ではそう見られない行為が確認されています。過去には観光地でカモメを捕まえリュックサックに入れる観光客が目撃されているほか、結婚式で白いハトを放ったところ付近の住人が殺到し「食べ物だ!」などと口に捕獲して回る姿が報じられています。(参考)