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高性能な電気自動車を製造、販売しているアメリカのテスラモーターズは全米数千箇所に設置されている電気のチャージングステーション(スーパーチャージャー)に関して来年1月1日より販売する自動車から有料にすると発表しているそうです。

スポーツカーと肩を並べる加速力を持ちながら一方で完全自動運転も搭載することが可能なテスラの電気自動車に関して、全米4300箇所あまりに設置されているチャージングステーションの利用を今後有料化すると発表しています。

Tesla: 新規販売分からチャージングステーションの利用を有料化 - Technobahn

記事によると、有料化されるのは来年1月1日以降の新規販売分の車両全てで、テスラの発表によると最初の400kWh分の充電は無料とした上でそれ以降は有料になるとしています。現在、チャージに必要な値段は発表されていません。

今回の有料化についてテスラは「自宅のガレージもしくは会社の駐車場でチャージングを行う習慣を身に着けてもらうことが理由」と説明しており、充電装置の収益化が目的ではないとしています。一方で今年発表された低価格のモデル3に多くの予約が寄せられており、今後この車両が大量に走り回ることでチャージングステーションが混雑する可能性もあることから有料に踏み切ったとも憶測があるとしています。

アメリカで設置されているチャージステーションは家庭向けの充電器に比べ10倍ほど早く充電することが特徴で約30分で80%まで充電することができると言われています。そのためテスラは主に長距離移動をする車両に対して迅速に充電できる環境として整備しているものの、一方で近所に住むオーナーやタクシー業者が無料充電を繰り返すことにより「順番待ちができている」と不満が寄せられていました。

チャージングステーションについてテスラ側は「充電は一生無料」と広告で謳い続けており、もちろん「近所の人は利用してはいけない」「長距離移動専用」という制限はかけられていないといいます。

ただ、この問題はテスラ側は重く受け止めているとされており、結果的に全車共通して有料化ということになったものの、これまで販売された車両に関しては制限はされておらず根本的な問題解消にはならないと考えられます。