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主に軍隊に使用されている大型の装輪装甲車について、香港関税当局によると9台の車両が貨物船から見つかったとして押収したと発表しています。この装甲車は実はシンガポール製のものでシンガポール政府は返還を求めていると報じられています。

BusinessNewslineによると、先日台湾からシンガポールに向かっていた貨物船が香港に立ち寄った際、関税当局による調査が行われたところ9台の装輪装甲車が見つかり押収されたと報じられています。

香港税関で押収された装甲車、シンガポール政府のものと判明・両国間の外交問題に発展 - BusinessNewsline

記事によると、今回押収されたのはTerrexという装輪装甲兵員輸送車でその後の調査でシンガポール政府が台湾に送り、その後台湾からシンガポールに返す途中で香港に立ち寄った際に調査が実施され押収されたというものです。
このことに関しシンガポール政府は武器輸出関連法規で規制されている違法な銃砲や弾薬などは搭載されていないと主張しており「輸出入は問題はない」として返還を求めているとのことです。

一方中国政府によると、シンガポールと台湾で装甲車のやり取りが行われていた理由に関してはシンガポールは国土が狭く実弾射撃や軍事演習を行う十分なスペースが無いため性能や運用をテストするため台湾に送ったのではないかと見ています。
また中国共産党は台湾を自国の領土と主張しておりシンガポールが許可を得ることなく台湾に輸出していたことを問題視しており、シンガポールと台湾の軍事関係など解明するなど圧力をかけてくることは間違いないとしています。



TerrexはシンガポールのST EngineeringとアイルランドのTimoney Technology Limited of Irelandにより開発された装甲車で全長7m、幅2.7m、高さ2.1mで2名により操縦され12人の兵士を搭乗させることができます。
兵装は任務により柔軟に載せ替えることができ、例えば遠隔操作可能な40mmグレネードランチャーと7.62mm同軸機関銃の他にM242ブッシュマスター(25mm)と7.62ミリメートル同軸機関銃、また105mmの戦車砲や対戦車ロケット等も搭載可能としています。