
昨年9月、アメリカのとある製薬会社がエイズ治療には欠かせない薬を55倍の約9万円に爆上げしたことが話題になりましたが、なんとオーストラリアの高校生同じ成分の薬をわずか2ドルのコストで製造することができたと報じられています。
エイズ治療薬として知られる「Daraprim(ピリメタミン)」。日本で処方はされていない薬でエイズ患者の多くが患うというトキソプラズマ症を治す薬としてWHOは「死活的に重要な薬」の1つとしてリストに加えているものになります。
55倍もの大幅値上げが敢行されたエイズ治療薬を学生がわずか230円で製造することに成功 - GIGAZINE
この薬についてシドニートップレベルの学力を誇るというシドニー・グラマースクールの高校生らはシドニー大学のアリス・ウィリアム教授の指導の元、インターネットから購入できる「4-クロロフェニルアセトニトリル」という原料からDaraprimを作り出すことに成功したとしています。

記事によると、教授の話として今回学生らが作ったのは3.7グラムのDaraprimとしており、その価値は2015年に爆上げされた価値に換算すると11万ドル(約1250万円)ほどの値段になるとしています。ただ、Daraprimに関しては既に処方されている薬とは製造方法が異なっており医薬品として販売することはできず、比較試験や場合よっては数年におよぶ臨床試験を行う必要があるとしています。
Daraprimは2015年にTuring Pharmaceuticalsという製薬会社がすべての権利を取得しその後、薬1錠の価格を当時のレートで13.5ドル(1,600円)から750ドル(9万円)に値上げ行いました。その理由について当時のCEO、マーティン・シャリ氏は「元値で販売を行なっていただけだ」と述べ「製薬会社として利益を上げる必要があった」と正当性を主張していました。
しかし、言動が非難されることになり 『全米一嫌われた男』とメディアで取り上げられるなど騒動となったことで結局、元の価格で販売し続けることになりました。
その後 マーティン・シャリ氏は以前経営していた会社の株式を流用し個人負債を返済にあてていたという容疑で逮捕されています。
55倍もの大幅値上げが敢行されたエイズ治療薬を学生がわずか230円で製造することに成功 - GIGAZINE
この薬についてシドニートップレベルの学力を誇るというシドニー・グラマースクールの高校生らはシドニー大学のアリス・ウィリアム教授の指導の元、インターネットから購入できる「4-クロロフェニルアセトニトリル」という原料からDaraprimを作り出すことに成功したとしています。

記事によると、教授の話として今回学生らが作ったのは3.7グラムのDaraprimとしており、その価値は2015年に爆上げされた価値に換算すると11万ドル(約1250万円)ほどの値段になるとしています。ただ、Daraprimに関しては既に処方されている薬とは製造方法が異なっており医薬品として販売することはできず、比較試験や場合よっては数年におよぶ臨床試験を行う必要があるとしています。
Daraprimは2015年にTuring Pharmaceuticalsという製薬会社がすべての権利を取得しその後、薬1錠の価格を当時のレートで13.5ドル(1,600円)から750ドル(9万円)に値上げ行いました。その理由について当時のCEO、マーティン・シャリ氏は「元値で販売を行なっていただけだ」と述べ「製薬会社として利益を上げる必要があった」と正当性を主張していました。
しかし、言動が非難されることになり 『全米一嫌われた男』とメディアで取り上げられるなど騒動となったことで結局、元の価格で販売し続けることになりました。
その後 マーティン・シャリ氏は以前経営していた会社の株式を流用し個人負債を返済にあてていたという容疑で逮捕されています。