月面への人類進出を実現させたアメリカ。アポロ計画では数回に及ぶ有人月面探査が行われたのですが、その時使用された月面車について「Google Lunar X Prize」にて遠距離から撮影しようという計画があると報じられています。
KDDIをオフィシャルパートナーにつけた「au×HAKUTO MOON CHALLENGE(以下、HAKUTO)」も参加する、月面探査レース「Google Lunar X Prize」。そこに参加するベルリンベースのパートタイム・サイエンティスツが2台のアウディーブランドのローバー(探査車)を月面に送り込み、アポロ17号計画で利用された月面車の調査を行なうと発表したのです。今回月面車を撮影しようというのはXプライズ財団が主催している民間による最初の月面無人探査を競うコンテストGoogle Lunar X Prize(グーグル・ルナ・エックスプライズ:GLXP)というものです。現在日本の1チームをはじめ世界18のチームが月面車や月面着陸機を開発しています。
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GLXPでは開発したチームに対し『賞金』が設けられています。例えば『優勝』の項目として無人偵察機を月面に着陸させ着陸地点から500m離れた地点まで移動し高解像度の写真を撮りデータを送信することが定めされており、加えて『月面の人工物』の撮影や『月面で水まはた氷を発見』することで賞金が加算されることになっています。
この人工物とはアポロ計画で月面に残した機器を撮影することで獲られる『アポロ・ヘリテージ・ボーナス(400万ドル)』の他にもヘリテージ・ボーナス(100万ドル)として例えば旧ソ連が月面に残した探査車も含まれています。
そこでドイツのパートタイム・サイエンティスツチームは月面車をTaurus-Littrowにあるアポロ17号付近に着陸させ優勝を目指している他、この時使用された月面車を撮影することでアポロ・ヘリテージ・ボーナスの獲得も目指しています。パートタイム・サイエンティスツチームの月面車は来年末にスペースXのファルコン9ロケット打ち上げを予定しており、計画通り進んだ場合来年の今頃には月面車の撮影を終えているものと考えられます。
また合わせて月面車が撮影されれば21世紀に入った現在も続くアポロ計画陰謀論にも終止符が打たれることになると考えられます。