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気象から通信、カーナビの使用や無人航空機の運用まで私達の生活を影で支えている人工衛星。アメリカ航空宇宙局(NASA)はこれら人工衛星に対し燃料補給を行うことで運用期間を伸ばす人工衛星の開発を発表しています。

NASAは12月5日(現地時間)、人工衛星「Restore-L Spacecraft Bus」に関する契約を宇宙開発企業のスペースシステムズ/ロラール(以下、SSL)と結んだことを発表しました。このRestore-Lはまるで移動するガソリンスタンドのように、軌道上の他の衛星に燃料を補給するという興味深いミッションをこなす予定です。

sorae.jp
宇宙空間に打ち上げられた人工衛星は寿命があるのですが、その寿命はソーラーパネルや電子機器の損傷により発電が行えず使用不能になる以外も搭載した燃料を使い切ってしまうことで運用ができなくなるケースがあります。

JAXAによると人工衛星の寿命を最も左右するのは搭載する燃料の量としており(参考)、実は機器が壊れるよりも先に燃料切れにより運用が停止することがほとんどだとしています。この人工衛星に搭載された燃料は適切な軌道に移動する時に使用する他、自身の姿勢制御や軌道修正に使用されています。

▼Restore-Lのロボットアーム
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今回NASAが開発を目指しているのはこのような人工衛星に対し簡単な修理と燃料を外部補給可能な人工衛星「Restore-L Spacecraft Bus」になります。
記事によると人工衛星には2本のロボットアームが搭載されており、これを伸ばし対象の衛星に燃料補給を行うとしています。計画では1999年4月に打ち上げたアメリカ地質調査所(USGS)が運用する地球観測衛星ランドサット7号を使用し燃料補給能力の実証を行うとのことです。


宇宙空間で燃料補給するという技術に関しては『Robotic Refueling Mission: RRM』というものが2013年以降国際宇宙ステーションで試験が実施されています。RRM実験装置ではロボットアームに4つのツールが搭載され遠隔操作で衛星の外装を取り除き、燃料タンクにホースを繋ぎ燃料を補給するということを行っており、JAXAによると燃料補給に対応していない人工衛星でも補給可能な技術と簡単な修理も行える試験を行うとしていました。(参考)

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