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太陽系一つを見ても地球のように液体の海が存在する天体から、極低温の液体エタンやメタンが循環する衛星タイタンが存在します。天体にはそれぞれ変わった特徴があるのですが、地球から1000光年ほど離れた天体にはなんと宝石の雲をもつという非常ユニークな特徴があることがわかりました。
 

まるでおとぎ話のようなストーリーです。科学者は1,040光年先にある巨大ガス惑星「HAT-p-7b」の天候システムを初めて観測したのですが、そこではルビーやサファイヤの雲が焼け付く風に吹かれている可能性があるというのです。

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宝石の雲がある天体があるのは地球から見てはくちょう座の方角、1000光年ほど離れた位置にあるHAT-P-7bという惑星です。HAT-P-7bは太陽の1.8倍ほどの大きさのある非常に明るい天体HAT-P-7を公転しています。

この天体の公転周期はわずか2.2日。つまり1年が2.2日しかないという恒星の非常に近い距離を公転しているホット・ジュピターに分類される天体で極めて高温な環境に晒されています。また地球の衛星『月』と同じように常に一方の面を恒星の方に向けておりそちら側の温度は1,700度程度にまで加熱されていると考えられています。

▼恒星を公転するHAT-P-7bのイメージ
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記事によると、この天体から雲のようなものが観測されておりこれが地球の雲のように移動していることが確認されたとのことです。これまでの観測結果から予想ではコランダムやペロブスカイト、つまりルビーやサファイアと考えられ宝石の雲となっている可能性があるとのことです。


私達の銀河系にはこの天体以外にも例えば80光年離れた位置にあるPSO J318.5-22という浮遊惑星は鉄の雲があり鉄の雨が降っていることが予想されている他、地球から4000光年ほど離れた位置にある天体は直径が地球の5倍、質量は地球の300倍ほどあり炭素が結晶化してできたダイヤモンド星ではないかと予想されています。

また太陽系内の話になると2011 UW-158という直径500mの小惑星はプラチナが多く含まれていると考えられておりその価値は5兆4000億ドル、約632兆円にもなると指摘されています。