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人間は誰でも数日で治る病気から入院が必要な病気にかかることがあるのですが、ハーバード大学が行った研究によるとこのとき男性医師よりも女性医師に治療してもらったほうがその後の生存率が高くなる傾向があることがわかったと発表しています。

この結果はハーバード T.H.チャン公衆衛生大学院のツガワ・ユースケ博士らによる研究で明らかになったものです。研究チームでは、同じ病院に入院している65歳以上の男女の患者の死亡率と再入院率を調査し、「男性医師による処置を受けた人」と「女性医師による処置を受けた人」のグループに分けて比較しました。

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これは65歳以上の入院患者を対象に30日後の再入院と死亡率について男女どちらの医師に処置されたかを示したもので、結果男性医師に処置された場合の死亡率は11.49%だったのに対し女性医師の場合は11.07%、再入院率に関しては男性医師が15.57%、女性医師では15.02%になったというものです、

なぜ女性医師に処置されると再入院率や死亡率が下がるのかは明らかになっていないのですが、記事によると臨床ガイドラインを順守し根拠に基づいた処置を行う傾向があるという説が挙げられているものの、理由は不明としています。

アメリカでは医師の3分の2が男性となっているのですが整形外科、心臓科、神経外科などはほとんどが男性医師により処置されているとしています。その上で、今後医療の現場をすべて女性医師に置き換えた場合、アメリカにおける年間の死亡者数は3万2000人あまり減少するのではないかと論文で書き綴られていそうです。


医療の現場といえば今後人工知能の導入が進むと考えられており、難しい病気の判断を短時間で行えた例などが報じられています(参考)。AIの導入が進んだ場合に生命に致命的な病気では正しい治療が早く行われるケースが多くなり、男女の差は殆どなくなっていくどころか多くの人命を救うことが可能性になっていくと考えられます。


ちなみに今年報じられた医学分野の話題として、アメリカでは毎年25万人が医療ミスで死亡しており死因としては第3位、全体の9.5%を占めていると報じられていました。(参考)

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