F-35C

日本をはじめ世界の西側諸国が導入を予定しているF-35。この機体に関してまた開発の遅れと追加費用(約5億3000万ドル)が発生すると海外メディアが報じています。F-35に関しては先日、開発を担当しているロッキード・マーティン側がコストダウンを全力で取り組むとしていた矢先の出来事となりました。

F-35開発計画について、追加で7カ月の遅延と5億3000万ドルの予算超過が発生する事態となったことがAviation Week (Paywall)の報道で明らかとなった。F-35開発計画は既に当初予算の30~40%の予算超過が発生すると同時に、開発計画全体の遅延も生じていた。

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F-16、F/A-18などとほぼ同じ額で提供することができ維持・整備費等の費用はとり安価になるなどという主張により選考を勝ち取り開発が行われたF-35。しかし、ソフトウェアとハードウェアの両方で度重なる開発の遅れ生じたことで世界で最も開発コストがかかった兵器として知られています。

この問題にトランプ次期大統領は開発中止を含めた大幅な計画変更を示唆する主張を繰り返しており、先日直接批判を受けたことで翌日23日にはロッキード・マーティンのCEO、マリリン・ヒューソン氏がコスト圧縮に全力で取り組む考えをトランプ氏に伝えていたと報じられていました。
しかし、記事によるとトランプ氏が批判した今月22日以降にロッキード・マーティンからF-35のさらなる開発期間の延期と追加コストが公表されたとしています。

なぜそこまでしてF-35にこだわる必要があるのか私達にはほとんど伝えられることはないのですが、アメリカとしては近代化する防空網を突破し敵地を攻撃する能力のある機体を必要としているとも言われています。これを行えるのはステルス戦闘攻撃機として能力を有するF-35がしかないということが理由の一つともされています。