ソーラーパネルといば日本では屋根や広場に設置されるケースが目立っていますが、一方フランスでは世界で初めて車が通行する道路にソーラーパネルを埋め込むという『ソーラー道路』の運用が始まった報じられています。
フランスのノルマンジーにあるトゥールーブル村で世界初となるソーラー道路が開通式を迎えた。トゥールーブル村に設置されたソーラー道路は、長さ0.6マイル(2800平米フィート)の道路の部分をソーラーパネルを敷き詰めたもので、自動車や人が通行する他は解放状態となっている道路を使って太陽光発電を行うことで、道路に設置されている街灯の電力を賄おうという発想のものとなる。今回世界で初めての試みが行われたのは記事によるとトゥールーブル村というところで、敷設されたソーラー道路は面積にして2,800平米フィート=約260平方メートルの面積になります。もうちょっと分かりやすく表現すると約78坪の面積になるのですが、2014年に自転車専用レーンとしてソーラーロードは敷設されていたものの車が通行可能なソーラー道路は世界で運用されたケースは無く世界初になります。
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開発したのはColas社。同社によると開発した道路は特殊強化ガラスの表面の下にソーラーパネルを埋め込むという方法が用いられており、高い耐荷重と耐摩耗性を有する構造になっているとしています。
この道路は2016年1月、フランス政府が「今後5年で1000kmの道路にソーラーパネルを敷設し、500万人に電力を供給するという」という政策を発表し開発されたもので、トゥールーブル村での実地試験を行いパネルの耐久性や発電量などに問題が無いと確認され次第全国に敷設することを計画しています。
一方で敷設コストが高価となっており1kmあたり日本円で12億円あまりの費用がかかるという問題があることから運用などの面からも本格的な導入は難しいものと考えられます。同様のソーラー道路に関してはアメリカなどで試験運用が進められています。(参考)