バイク

「中国で撮影された写真の中にバイクが映っているものを見たことがない」と思う方はいないでしょうか。実は中国の都市部を中心にバイクの乗り入れが禁止されるなど非常に厳しい制限を設けています。その理由は一体何故なのでしょうか。

一昔前の中国といえば通勤に自転車を走らせ道路いっぱいに自転車が走る光景は圧巻でしたよね。しかし、現在はその姿は完全に消え失せ、車が走り回り渋滞や大気汚染など深刻な問題を発生させています。
そんな中国では、日本で目にするような中型や大型のバイクというのはほとんど目にすることはありません。なぜ中国ではバイクを乗る人がいないのでしょうか。

調べてみると実は中国の主要都市では市内でバイクを走らせること自体が禁止となっているそうです。また、北京市などではバイクに取り付けるナンバープレートの発行自体が厳しく制限されており現在ナンバープレートを新規取得することはほぼ不可能とされています。

なぜ中国ではバイクの使用が事実上禁止されているのか、これについて調べてみたところ幾つか理由があることがわかりました。その一つとして2010年以前に中国では排ガスによる大気汚染を防止するためバイクが厳しく制限され始めたとのことです。
その他の理由として挙げられていたのはバイクを使った強盗、つまり犯罪の抑止です。また交通事故を防止するという理由もあるとしています。

▼電動スクーターと自転車、自転車と同じでヘルメットは必要なし
電動スクーター

ただ中国ではバイクのように見えてナンバープレートが不要で運転免許も不要な『電動スクーター』が多く出回っているのですが、実はこちらに関しても走行時の音が少なくひったくりや交通事故が多発しているという理由で禁止となっている都市が多くなっているとのことです。

それでも多くの人が利用する電動スクーターにより中国では街に充電スポットが数多く造られており、この分野で日本とは比べ物にならないくらいインフラが発達しているとされています。