韓国地雷_1

韓国のメディアによると昨年11月末、道路工事で必要な土砂を運んでいたダンプ運転手が対戦車地雷を踏み爆死するという死亡事故があったと報じています。工事現場付近は地雷原になっており、作業前にも地雷が確認されていたにも関わらず工事が進められていました。

韓国の複数メディアによると昨年11月30日、北朝鮮との軍事境界線と接する江原道鉄原郡で道路の拡張工事を行なっていた作業員(41歳)がダンプで対戦車地雷を踏んでしまい死亡するという事故があったと報じています。

'지뢰고개'서 도로공사 강행…죽음 불러온 안전불감증 | JTBC 뉴스

記事によると事故現場は地雷が数多く敷設されている地雷原のようになっており、昨年4月~10月にかけ韓国軍による地雷の撤去作業は行われていたといいます。それにも関わらず何故地雷が爆発してしまったのか。実は韓国軍が行なっていた地雷撤去作業に問題があったことが明らかになりました。

業者は道路工事を行うにあたって民間の地雷探査会社に依頼し地雷が埋まっていないか調査したところ調査開始からわずか10分もしないうちに対戦車地雷2個を含む複数の対人地雷が見つかりました。そこで当局に報告し韓国軍により撤去作業が行われたといいます。
ただ、道路の拡張工事では地形の関係なのか最大で9mほど地面を掘り進む計画になっていたものの韓国軍の地雷撤去作業は地表から1mまでしか行われていませんでした。

▼爆発現場。地表からわずか数十センチ下に埋められていたものと考えられます。
韓国地雷_2

軍による作業終了後、道路工事が実施されたものの爆発事故が発生する数日前にも対戦車地雷が相次いで見つかっていたといいます。しかし工事は中断されることなく、軍に報告は行っていたものの地雷を回収しただけで撤去作業は全く行われませんでした。


対戦車地雷は一般的に重量のある戦車や装甲車に反応するよう設計されたもので人間が上を通った程度では起爆することはありません。
韓国軍による地雷撤去作業がどのようにして行われたのか、想像では歩きながら使用する一般的な金属探知機により調査が実施されたと考えられるのですが、調査後も相次いで地雷が見つかっていたことを考えると正しく実施されていたのか、そもそも調査は本当に行われていたのか疑問が残ります。
一方で工事現場で地雷が確認されたにも関わらず工事を続けたという人命軽視の姿勢によりまたしても命が奪われたことは紛れもない事実です。