第9惑星_1

海王星のはるか外側を公転していると考えられているのは未知の大型惑星『プラネットナイン』、第9惑星です。この天体に関して海外の研究チームは他の惑星系から弾き出された自由浮遊惑星が太陽系に捉えられた天体である可能性を発表しています。

今回新説を発表したのは、ニューメキシコ州立大学の学生であるJames Vesper氏と、Vesper氏を指導するニューメキシコ州立大学の数学・物理科学の教授であるPaul Mason氏。2人は太陽系と、さまざまなサイズと軌道を持つ自由浮遊惑星の遭遇について156のシミュレーションを行いました。

GIGAZINE
今回の研究は、自由浮遊惑星という惑星系で誕生した惑星が何らかの原因で軌道を外れた天体が宇宙空間をさまよい、たまたま近くを通りかかった惑星系の軌道に入り込むという研究についてです。研究ではコンピューター上で直径や質量が異なる自由浮遊惑星を156個用意し太陽系に捉えられる確率をシミュレートしたというものになります。

結果、156個のうち60%の自由浮遊惑星は太陽系に入ったとしてもそのまま宇宙空間に弾き出され、残りの40%は太陽系に捉えられることがわかったとしています。ただ、捉えられる天体は最大でも海王星規模としており、理由は不明なのですがシミュレートの結果として海王星よりも大きい惑星と遭遇する可能性はほとんどないためとしています。

その上で、第9惑星に関して現在予想されている軌道と入り込んだ場合、想定される自由浮遊惑星の軌道が似ているなどとしており、元々太陽系で生まれたのではなく太陽系外惑星を捉えたものだと主張しています。

第9惑星

第9惑星に関しては現在、研究結果からその存在が強く疑われている天体です。既にサイズや具体的な軌道も予想されておりコンピュータシミュレーションでは地球質量のおよそ10倍、直径は2~4倍とされています。また土星の惑星軌道計算など幾つかの予想結果からは第9惑星は地球からみてくじら座の方角、満月のおよそ40個分の範囲にあるという予想も出されています。(参考)

▼第9惑星(中央)の予想サイズ。右は海王星
第9惑星

銀河系にあふれる自由浮遊惑星

惑星系から弾き出され主星、つまり太陽といった恒星を公転していない自由浮遊惑星は銀河系内だけで2000~4000億個ほど存在すると予想されています。
実際に自由浮遊惑星の観測にも成功しており、80光年先で見つかったPSO J318.5-22という自由浮遊惑星は直径が木星の1.5~1.55倍、質量は5.5~7.8倍とされています。ただこの手の天体は恒星の光を反射しないため地球サイズの天体は発見ほぼ不可能で、現在は自ら熱を発している巨大天体のみ確認されています。
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