病院

ご家族やご親戚に尿路結石を患った方はいないでしょうか。とりあえず痛い病気として知られる尿路結石について、実際に患い早朝に病院に行くことになってしまった体験談を書き残しておこうと思います。 

まずは時系列でどのように痛みが広がり病院に行くことになったのか書いていこうと思います。

1月某日
風呂上がりにパジャマを履こうとした時にズボンで性器をごと上げてしまい激痛が走る。(実際はそのような行為はしておらず後に尿路結石の痛みだと知る)。10分ほど下腹部を中心とした背中、背骨、右睾丸にかけ激しい痛みに襲われる。感覚としては股間にボールが当たってしまった痛みの2~3倍ほど。その後、特に痛みもなく就寝。

2日目
特に痛みはなく、血尿は不明(濃い黄色尿は出ていた?)

3日目
午前6時、腹痛のような軽い痛みで目覚める。痛みは下腹部(へそ下)。1回目ではなく2回目のトイレで肉眼的血尿(目で見える血尿)。街にある小病院で泌尿器科を受けるもののレントゲン・超音波で結石は発見できず。大病院のCT撮影を予約。

4日目
午前6時、この日も軽い腹痛で目覚める。 ジワーっとした痛みにジンジンとした痛み。痛みは男性器の付け根付近から上方向に10cmのほどの比較的広範囲。何となく右精巣も痛い気がする。2回目のトイレで肉眼的血尿。弱い痛みは午前9時くらいに収まる。
夜、仰向けに寝ると下腹部に違和感。左を下にした体勢だと収まるのでそのまま就寝。

5日目
6時ごろに目覚めるものの特に痛みはなし。血尿も見られず。

6日目

午前3時頃、軽い痛みで目覚める。痛みは同じく性器の付け根から上方向に10cm程度の範囲。残尿感がある。5時ごろに痛みが軽くなり左を向いて寝ようとしたところ股間に何かをぶつけたような痛みが生じ、1日目と同じような強烈な痛みに襲われる。
6時半、何をしても痛みが収まらず本日CTの予約を入れていた大病院に行く。痛み止めの点滴でわずかに痛みが治まる。超音波検査で「膀胱のあたりが痛い」と告げたものの何も見つからず。CT検査により右の腎臓から膀胱に伸びる尿管下部に3mm程度の結石が初めて見つかる。(造影剤アレルギーにより吐いてしまい先生大慌て)
午前10時頃に痛みや違和感が『下半身』から結石がある右の脇腹に移動する。「尿管の下の方にあることや3mm程度と小さいことから水を多めに飲むようにすれば排出されるでしょう」と先生から説明を受ける。この時にすっと何がか流れるような感覚があり僅か5秒ほどで急速に痛みが消える。
午前10時半には何もなかったかのように帰宅。食欲も有り体調も良好。普段と何も変わらない。この日から紙コップで結石をとる“作業”が始まる。これは特別やらなくてもよいのですが、念のため石が出たことを確認したかったため。

7日目、8日目
特に痛み無し。普段と何も変わらない。

9日目
早朝に軽い痛みに襲われ座薬で痛みを抑える。痛みは弱まり1時間程度で痛みは完全に治まる。

10日目
紙コップでオシッコを確認していたところ結石が放出される。この時に痛みは無くポコっとでるような感覚。サイズは3~4mm。小さく水晶状のものがトゲトゲとしている。その後、残尿感やお腹の違和感が徐々になくなる。以降、痛みなし。

私の症状例

結果的に尿路結石は右の尿管下部にあったのですが実際の痛みは性器の付け根付近や膀胱、右の睾丸という離れた位置で発生しました。激しい痛みに襲われた1回を除けばいずれも就寝時に違和感や痛みがでたという特徴がありました。また明らかに目に見える血尿はその日の1回目の尿ではなく2回目の尿でした。

今思うと「誤って股間を何かにぶつけてしまった」と思ってしまった股間の軽い痛みや違和感が1.2週間前から発生していました。私の場合、睾丸の痛みは体を動かした時に発生しており、「またぶつけてしまったのかな」と思っていたのですが結果的には尿管結石による痛みによるものだと思います。
また腰痛がこの時発生していたのですが痛みが引くとともに消えたことから発生原因不明の謎の腰痛も尿路結石による痛みの可能性と考えられます。事実として大病院に行った6日目以降、腰痛はパタリと消えています。

そのため、最初に訪れた街の小さな病院では「特に痛みはない」と誤った内容を伝えてしまい「痛みのない血尿は最悪の場合、ガンの可能性もある」ということでCTやその後に行われるであろう膀胱内視鏡検査を勧められていました。

私に現れた体の痛みは股間・下腹部の痛みと膀胱の違和感そして腰痛となります。尿路結石の痛みは体を横にするよりも座っていた方が早く治まる傾向がみられました。後で知ったこととして股間や腰痛は結石の典型的な痛みの特徴とのことです。(参考)

痛みはどのくらいか?

『3大激痛』といわれるほどの激しい痛みに襲われる病気とされているのですが、私の場合だと結石が小さいこともあったのか例えて言うならば骨折で足を動かした時の痛み(経験済み)激しい腹痛の5倍程度の痛み、またプロレスラーに股間を握られているような痛みでこれが3時間ほど休みなく続くというものでした。大病院では痛みによりジッとしていることができず体が震え、脇に挟んだ体温計すらも保持できない状態でした。

明らかに濃い尿、色がおかしい尿が出たら病院に

自分の尿は自分で確認することができその日の最初のオシッコは大便を行う方でトイレを済ませたほうがいいと思います。それは尿が溜まり色を確認することができるという単純な理由なのですが、私の経験としては尿の色が『黄色』ではなく『赤みがかった黄色』、『明らかに色の濃い黄色』だった場合は血尿が出ている恐れがあると考えます。可能であれば白い紙のコップで色を確かめ明らかに不自然だった場合は病院での検尿を強くおすすめします。また性器についた尿を白いトイレットペーパーで拭いてみて色が赤やピンク色だった場合はほぼ間違いなく血尿であると考えられます。
ちなみに私が6日目、大病院で激痛を抑えながら検尿した際の色は濃い紅茶やほうじ茶、古い木造家屋の木といった『赤黒い茶色』でした。←このような色です。

また結石等の痛みを軽くする速効性の座薬が病院にあると思うので「血尿で痛みを感じない」という場合であっても、念のため貰っておくことを強くおすすめします。

一人暮らしの場合は救急車を

結石による激しい痛みに襲われた場合、個人的は車を運転できるかどうか微妙なところだと思います。私は家族の運転で病院に向かうことになったのですがこの間「一秒でも早く病院に行きたい」、「信号無視をしてでも早く病院に」という感覚に襲われ運転はかなり危険です。そのため、一人暮らしであれば躊躇せず救急車を呼び病院に向かいましょう。
ちなみに救急車で大病院に行った場合、初診に必要となる5,000円は確か請求されないはずです。(紹介状なしに自家用車で救急に行った場合は日時に左右されず請求されます)

繰り返す尿管結石

尿管結石は1度治っても繰り返すことが知られており、これを予防するためには手軽にできることとして水を多く飲むことが知られています。その量は1日あたり1.5~2リットル摂取する(2リットル排尿するという表現も)というもので、私は多く見積もってもその半分か僅かに超える程度しか取っていなかったものと考えれます。


結石ができやすい人できにくい人もいると思うのですが、特に冬場は水分の摂取量が少なくなる季節とも言われているのでみなさんは水分不足には十分にご注意ください。