コーヒー

コーヒーなどに含まれるカフェインは多く取りすぎると命を奪われることがあるのですが、イギリスの大学で行われた研究の際、2人の被験者に致死量の2倍にあたるカフェインを投与してしまう事故が発生していました。

BBCなど海外の複数メディアが先月末に報じた内容によると、イギリスのノーサンブリア大学が行なった研究で被験者として集めた同大学の学生2人に誤って致死量を遥かに超える量のカフェインを投与してしまう事故があったとしています。

Northumbria University 'life-threatening' caffeine test fine - BBC News

事故があったのは2015年3月。カフェインが運動に及ぼす影響を調査する研究で同大学のスポーツ科学学生2名を被験者にカフェインを投与する実験を行いました。本来は0.3gのカフェインを投与しなければいけないところ手違いにより100倍の30gのカフェインをそれぞれの学生に投与してしまったことが後に発覚しました。
その後学生らは視界がぼやける、体重の減少、記憶喪失など激しい副作用に襲われ入院し集中治療が行われました。

後に裁判が行われたのですが、この事故は研究者に経験など十分な能力がなかったことが分かったとしています。具体的にはカフェインの投与量はスマートフォンの計算機能を使っていたこと、さらに小数点の位置を間違えたことで100倍の量が投与されてしまったとのことです。

裁判所は大学側に400,000ポンド、約5600万円の罰金が科せられました。成人におけるカフェインの致死量は10g程度といわれており過去には18gのカフェイン投与で死亡した例が報告されています。被験者となった2人の体調は良好とのことです。