エウロパ

地球以外に生命が存在している可能性が高い天体の1つとして木星の衛星『エウロパ』があります。この衛星に関して、NASAは探査機を送り込む計画を進めているとのことです。

現在米政府からの要請により、NASAが作成している木星の衛星「エウロパ」の探査計画。2020年代のSLS(スペース・ローンチ・システム)による探査機と着陸船の打ち上げが期待されていますが、今回新たな報告書によりその詳細や着陸船のデザインが公開されました。

sorae.jp
木星の内側から6番目、地表から67万kmの距離を公転しているのはガリレオ衛星の1つ衛星『エウロパ』です。直径は月よりも僅かに小さい3,200km。この衛星は表面が氷で覆われておりその下に広大な液体の海が広がっていると考えられており何らかの生命が存在している可能性が示唆されています。

過去、天体を最も長く観測したのは木星探査機ガリレオです。またハッブル宇宙望遠鏡による観測が実施されて2016年9月にはエウロパ表面から高さ200kmまで水分が噴出している様子が確認されました。

▼地球、月、エウロパのサイズ比較(目安)
地球、月、エウロパのサイズ比較

現在進められているエウロパ探査計画はいくつかあるのですが、この計画では『地下の探査』、『生命が存在する環境なのか』そして『生命存在の探査』という3つの大きな目標が掲げられているとのことです。

探査計画はエウロパの物資を地球に持ち帰るサンプルリターンではなく着陸し直接生命の存在の証拠を探すとしており生命の有無を調査する有機物分析機や顕微鏡など本格的な機器が搭載するとしています。

▼探査機の想像図
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現在のこの着陸機の打ち上げは2020年を予定しているとのことです。